失明のリスクもある「急性緑内障発作」とは?

前回は、緑内障に関する疑問をQ&Aで紹介しました。今回は、失明のリスクもある「急性緑内障発作」について見ていきます。

何の前触れもなく、突然眼圧が上昇する

通常緑内障は、ゆっくりと進行するのですが、急性緑内障発作はある日突然起こります。それまでは何の問題もなく、視野も視神経も正常なのに、突然眼圧が上昇するのです。

 

目の痛み、頭痛、吐き気、かすみ目などの症状があらわれますが、頭痛や吐き気の場合内科を受診することが多く、医師が緑内障発作の可能性に気付かず、処置が遅れてしまうこともあります。発作を起こすと視野が欠け、一生もとに戻りません。ひどい場合は失明のリスクもあるので、一刻も早く眼圧を下げる必要があります。

急性緑内障発作は、手術による予防が可能

緑内障発作は、閉塞隅角によって引き起こされます。虹彩と角膜が接する隅角が狭くなると、房水が流れにくくなります(狭隅角といいます)。狭隅角が進行すると、隅角が詰まって房水が流れなくなるのです。隅角が閉塞すると、溜まった房水は虹彩を押し上げて、さらに隅角が狭くなります。この悪循環で、とうとう全く流れなくなります。

 

急性緑内障発作は予防が大切です。発作を起こしやすい狭隅角の方には、レーザー虹彩切開術や白内障手術によって予防策をおすすめしています。

 

日本眼科学会認定眼科専門医
指導医 

1998年名古屋大学医学部卒業後、社会保険中京病院に勤務。
2000年、社会保険中京病院眼科医員。
2005年ハーバード大学 Massachusetts Eyeand Ear Infirmary 留学。2006年、イリノイ大学眼科留学。2012年慶應義塾大学医学部大学院卒業博士号取得。同年、岐阜赤十字病院眼科主任部長、名古屋アイクリニック角膜・眼表面担当医に就任。白内障、レーシック、フェイキックIOLから角膜移植術、角膜クロスリンキング、眼瞼手術など最先端の手術をマルチにこなす。2011年~2015年までの手術実績約3700眼。
慶應義塾大学医学部 眼科学教室 非常勤講師。
大連医科大学客員教授。
中華人民共和国 非常勤医師免許取得。
ICLインストラクター。
トラベクトームインストラクター。

著者紹介

連載早期治療が必要不可欠――「緑内障」に関するQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

小島 隆司

幻冬舎メディアコンサルティング

「白内障の手術受けるべき?」「目がかすんで見えるけど、これって病気?」ウェブ上の「眼科相談室」には、毎日全国の方々からたくさんの悩みが寄せられています。著者は、約10年間にわたって約6000件以上の質問に丁寧に答え…

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