通いやすい場所か? 医師はよく話を聞いてくれるか?
眼科選びに迷ったとき、いったいどうすればよいのでしょうか。
まず、「自宅や職場などから通いやすいこと」が大前提。距離だけではなく交通の便や、診察日、診察時間などが、自分に合っていることが重要です。次に「話をきちんと聞いてくれること」も大切です。
「病状や治療法について、きちんと説明をしてくれない」「診察室ではコミュニケーションをすぐに打ち切って、薬を処方して終わらせようとする」・・・。このような眼科は避けたいものです。ここまでは、他の診療科選びの目安とかわらないでしょう。
医師が「眼科専門医」かどうかに注目
眼科の場合は、まずは医師が「眼科専門医」かどうかに注目してください。眼科専門医とは、日本眼科学会が制定した「学会会員」のことです。
「5年以上の臨床研修経験か、厚生労働省の定める卒後臨床研究修了後に規定施設で6年以上の臨床経験を持つ医師」、「専門医認定試験に合格」という条件をクリアした医師にだけ与えられる資格です。
また、この眼科専門医という資格を保持し続けるためには、5年ごとの資格更新が必要です。もちろん、「眼科専門医であれば、全幅の信頼を置いていい」というわけではありませんが、眼科選びのひとつのバロメーターにはなるでしょう。
眼科専門医は、日本眼科学会ホームページから検索することも可能です。事前に調べてみることもおすすめです。
さらに、積極的に定期検診に取り組んでくれる眼科医なら、なお理想的です。なぜなら、眼科というのは、継続的な経過観察やフォローが欠かせないものだからです。いったん治療が終わったとしても、患者さんをケアし続けることは、眼科医の責務でもあります。
眼科医の人間的な魅力や性格の相性なども重要ではありますが、これらの客観的な指標も、ぜひ参考にしてみてください。