緑内障の検査・・・1年に何回くらい行うのが良いのか?

前回に引き続き、緑内障に関する疑問をQ&Aで見ていきましょう。今回は、緑内障の検査は、1年に何回くらい行えばいいのか等を説明します。

定期的な検査は「半年に1回」でよい

Q:「視神経乳頭陥凹拡大」と指摘され、検査結果待ちです。定期的な検査にはどのくらいの頻度でいけばよいでしょうか?

 

A:陥凹拡大にはいろいろなタイプがあり、陥凹拡大の形(一部のみが拡大しているなど)によって判断がつきます。進行速度もさまざまですので、複数回の検査が必要です。定期的な検査は半年に1回でよいでしょう。

視神経乳頭部分の出血は緑内障のリスクにはなるが…

Q:「視神経乳頭の出血は1度起こすと、5年後の視力や視野がかなり悪くなる」と言われてしまいましたが、本当ですか?

 

A:視神経乳頭部分の出血は確かに緑内障のリスクとなりますが、「100%緑内障になる」とは言えず、診断は総合的なものでの判断となります。

 

現在、緑内障診療においては検査機器の進歩や技術の向上によって、早期の緑内障が発見できるようになりました。緑内障かどうか確定できないような状態で発見された場合、しばらく治療せずに経過観察することもあります。今回はそのような状況ではないかと思われますので、すぐ失明するような状況ではありません。世間では「緑内障=失明」というイメージがありますが、十分治療可能な病気です。あわてず落ち着いて対応していきましょう。

 

Q:眼底検査で緑内障の可能性を指摘されましたが、ハンフリー検査では問題なしでした。

 

A:緑内障によって視神経が失われても、その半分以上が悪くならないと視野には影響が出ません。つまり眼底検査ではわずかに異常でも、ハンフリー視野検査で正常ということはありえます。複数回の検査で同一の視野結果なら信頼性が高いです。

日本眼科学会認定眼科専門医
指導医 

1998年名古屋大学医学部卒業後、社会保険中京病院に勤務。
2000年、社会保険中京病院眼科医員。
2005年ハーバード大学 Massachusetts Eyeand Ear Infirmary 留学。2006年、イリノイ大学眼科留学。2012年慶應義塾大学医学部大学院卒業博士号取得。同年、岐阜赤十字病院眼科主任部長、名古屋アイクリニック角膜・眼表面担当医に就任。白内障、レーシック、フェイキックIOLから角膜移植術、角膜クロスリンキング、眼瞼手術など最先端の手術をマルチにこなす。2011年~2015年までの手術実績約3700眼。
慶應義塾大学医学部 眼科学教室 非常勤講師。
大連医科大学客員教授。
中華人民共和国 非常勤医師免許取得。
ICLインストラクター。
トラベクトームインストラクター。

著者紹介

連載早期治療が必要不可欠――「緑内障」に関するQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

小島 隆司

幻冬舎メディアコンサルティング

「白内障の手術受けるべき?」「目がかすんで見えるけど、これって病気?」ウェブ上の「眼科相談室」には、毎日全国の方々からたくさんの悩みが寄せられています。著者は、約10年間にわたって約6000件以上の質問に丁寧に答え…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧