定期的な検査は「半年に1回」でよい
Q:「視神経乳頭陥凹拡大」と指摘され、検査結果待ちです。定期的な検査にはどのくらいの頻度でいけばよいでしょうか?
A:陥凹拡大にはいろいろなタイプがあり、陥凹拡大の形(一部のみが拡大しているなど)によって判断がつきます。進行速度もさまざまですので、複数回の検査が必要です。定期的な検査は半年に1回でよいでしょう。
視神経乳頭部分の出血は緑内障のリスクにはなるが…
Q:「視神経乳頭の出血は1度起こすと、5年後の視力や視野がかなり悪くなる」と言われてしまいましたが、本当ですか?
A:視神経乳頭部分の出血は確かに緑内障のリスクとなりますが、「100%緑内障になる」とは言えず、診断は総合的なものでの判断となります。
現在、緑内障診療においては検査機器の進歩や技術の向上によって、早期の緑内障が発見できるようになりました。緑内障かどうか確定できないような状態で発見された場合、しばらく治療せずに経過観察することもあります。今回はそのような状況ではないかと思われますので、すぐ失明するような状況ではありません。世間では「緑内障=失明」というイメージがありますが、十分治療可能な病気です。あわてず落ち着いて対応していきましょう。
Q:眼底検査で緑内障の可能性を指摘されましたが、ハンフリー検査では問題なしでした。
A:緑内障によって視神経が失われても、その半分以上が悪くならないと視野には影響が出ません。つまり眼底検査ではわずかに異常でも、ハンフリー視野検査で正常ということはありえます。複数回の検査で同一の視野結果なら信頼性が高いです。