今回は、店舗などで簡単に作れる「ポイントカード」の落とし穴について見ていきます。※本連載では、株式会社クレア・ライフ・パートナーズ代表取締役・工藤将太郎氏の著書、『入社1年目から差がついていた!お金が貯まる人は何が違うのか?』(すばる舎リンケージ)より一部を抜粋し、今日から実践できる、お金を貯めるための簡単な習慣をご紹介していきます。

「このお店で何か買わなくては損だ」

前項で「浪費・消費・投資」のフレーズを覚えていただいたと思います。

 

「浪費・消費・投資」の考えを買い物のときに、自分に投げかけると、ムダ遣いを減らすことができます。

 

しかし、買い物へ行くと必ず誰もが、「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれたことがあるでしょう。

 

「いえ、持ってません」

 

「おつくりしましょうか?今日お支払いの分から、ポイントが貯まりますよ。お名前だけですぐつくれますから、ぜひ!」

 

「……じゃあ、つくります」

 

あなたも何度かこんなやりとりをしたことがあるはずです。

 

「まあ、無料でつくれるし、損するわけではないから問題ないでしょ」

 

そう思い、ためらいなくつくってしまうポイントカードですが、実は隠れた落とし穴があります。

 

それは「せっかくつくったのだから、このお店で何か買わなくては損だ」という気持ちにさせられてしまうことです。

使わなくていいお金を使う機会が増える!?

最近では、居酒屋チェーン店やアパレルショップ、美容院など、私たちの身の回りにはポイントカードが使える場所であふれています。

 

こんなやりとりを繰り返している間に、気づいたら、ポイントカードで財布がパンパンに膨れ上がっていたという人も多いのではないでしょうか。

 

たいして欲しいものがなくても、「あと10ポイントでスタンプが貯まるから、何か買おうかな」と思ってしまう。

 

「今日はポイント5倍デーだから」と、それほど欲しくないものまで買ってしまう。このように、ポイントカードは〝買い物欲〟増大のもとなのです。

 

入社1年目の人は、ただでさえこれまでと比べて行動範囲が広くなり、今まで行かなかったようなお店に行く機会が増えるでしょう。

 

そのときに、行く先々でポイントカードをつくってしまうと、使わなくていいお金を使う機会を自ら増やしてしまうことになります。

 

つまり、「浪費」する機会を増やしてしまうのです。

本連載は、2017年4月27日刊行の書籍、『入社1年目から差がついていた!お金が貯まる人は何が違うのか?』(すばる舎リンケージ)から抜粋したものです。稀にその後の税制改正等、最新の内容には一部対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

入社1年目から差がついていた! お金が貯まる人は何が違うのか?

入社1年目から差がついていた! お金が貯まる人は何が違うのか?

工藤 将太郎

すばる舎リンケージ

「年収が低くて、お金を貯めるのが大変」、「どうしても貯金が続かない」──20代、30代の人たちがお金を貯めるには、切り詰めた節約をしなければならないというイメージがあるようです。 しかし、年収が低くても、ズボラでも…

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