世界中の投資家が注目するアメリカ不動産。過熱気味の地域もあり、割安物件を見つけるのは年々難しくなっています。本連載では、Win/Win Properties, LLCの呉純子氏(パートナー/アメリカ代表)が、日米での不動産開発や都市計画作りに携わった経験なども踏まえ、米国不動産投資の穴場といえる「メンフィス」の最新不動産事情をご紹介します。

急成長しているミシシッピ川に面する地方都市

現在、海外不動産投資の中でもアメリカへの不動産投資に注目が集まり人気が高まっています。しかし、アメリカと一口に言っても50州で成り立つ広大な国。そんななかで私がいま注目している地域は、アメリカ南部のテネシー州・メンフィスというミシシッピ川に面する地方都市です。

 

この連載では、まずメンフィスがどのような場所なのか、その魅力を5つに分けて紹介していきます。

 

①産業の発展


メンフィスは特にここ数年で卸売業が南部最大にまで急成長し、物流のハブとして流通拠点の機能を担っています。そんなメンフィスには既にFedExの本社、ナイキ最大の流通センター、世界最大級の釣り具プロショップがあり、これから間もなくイケアストアもオープン予定です。第二次世界大戦後以来、メンフィスはアメリカの流通のハブ都市として発展し、同産業の成長が職の増加や賃金の上昇を下支えしてきました。その土地の経済に対して着実に貢献できるコアな産業があるということは、投資物件を購入する投資家にとって非常に重要なポイントになります。

 

②メンフィスの人々


また投資物件にどんな人が住んでいるのか、投資家にとって非常に気になる点であると思います。メンフィスの人々は、一言で表すなら「親切」です。アメリカでも巨大都市にあたるニューヨーク、ロサンゼルスの両都市に住んだ経験がある私にとっても、訪れる度に穏やかな気持ちになれる場所がメンフィスです。米国南部の「おもてなし」とは隣人にも見知らぬ人にも笑顔で対応することだと感じられ、投資家にとっても良いテナントを探しやすい場所だと思います。

 

③文化と食


メンフィスといえばブルース音楽が有名であり、エルビス・プレスリーがロックを誕生させた地としても有名な街です。また、公民権運動の指導者であったマーティン・ルーサー・キング牧師が演説中に暗殺されたモーテルを博物館にした「国立公民権運動博物館」があります。

 

食文化においては、独特のバーベキューが「メンフィス・スタイル」のバーベキューとして広く知られており、バーベキューにおける主要4地域(テキサス、ノースカロライナ、カンザスシティ)の一つです。特有のスパイスや調味料を使った濃い味の調理が特徴で、とても美味しいです。このように、文化と食の歴史を持ち合わせた地方都市はアメリカの中でも独特の魅力を持ち、人々をこの街へ惹きつけています。

充実した医療施設、自然災害の少なさも魅力

④医療施設


さらにメンフィスはアメリカの中でも医療分野、特に小児科分野では難病治療研究等で世界的に有名な病院「Saint Jude Children's Research Hospital」と「Le Bonheur Children's Hospital」があり、難病を抱えた子供たちが世界中からメンフィスのこの二つの病院に集まって治療を受けています。他にもメディカル機器の生産や販売が盛んで、テネシー州立大学のメンフィス校では医療の専門学部が全米トップクラスです。

 

⑤災害がない


最後に投資物件にとって最も重要なポイントは、その土地で自然災害があるかどうかです。もちろん大雨や小さいハリケーンはありますが、メンフィスでは地震、大雪、津波等の大きな自然災害はありません。そのため、ニューヨークのように雪掻きの経費もかからなければ、地震で家が崩れる心配もありません。これはアメリカの地方都市の中でも少数であり、メンフィスは掘り出し地域と言えます。

 

以上、メンフィスの5つの魅力を紹介させていただきました。次回以降もさらに広く深く、米国不動産に関わる情報を提供いたします。

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