今回は、「補助金」と「助成金」の違いについて説明します。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

どこの省庁の管轄かで扱いが変わる

「補助金」と「助成金」は、しばしば混同されます。厳密な違いはありませんが、一般的には「補助金」は、経済産業省や中小企業庁等が出している公募型のもので、事業計画を提出し、審査を経て採択されます。通常採択率は、10%~50%のものが多くあります。

 

認められる経費のうち、使った額の2分の1や3分の2以内が補助されます。また、募集の時期も補助金によって異なっていますが、3月から6月にかけて集中しています。

 

一方「助成金」は、厚生労働省系のものが主流となっています。こちらは年間を通じて、募集されており、雇用保険や社会保険の加入等が条件となっています。厚生労働省系ですので、人材育成や雇用促進、各種制度導入等があります。基本的には条件に合致していれば、ほぼすべての企業が助成の対象となります。

 

「補助金」も「助成金」も基本的には金融機関からの融資のように返す必要はありません。ただ補助金の場合は、一定以上の収益が上がった場合、返済しなければならない場合もありますので注意しましょう。

最近、従業員を解雇・・・厚労省系の助成金受給は可能か?

解雇をしてしまうと、キャリアアップ助成金、キャリア形成助成金など厚労省系の助成金は受給できません。解雇の場合、6ヵ月は助成金申請ができなくなりますので、解雇から6ヵ月を過ぎてから申請しましょう。

 

また、通常、計画申請後、計画実施及び支給申請を行いますが、その期間に解雇があると厚労省系の助成金が支給されないこともありますので、注意しましょう。

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