50歳からの起業・・・事業規模、創業資金をどう考えるか?

本連載は、起業コンサルV-Spiritsグループの代表・中野裕哲氏の著書、『50歳からの起業術』(大和書房)より一部を抜粋し、シニア起業に必要な資金の調達方法について具体的に紹介します。

事業規模、投入資金は「等身大」であることが重要

事業の規模、投入する資金の基準は「等身大」であること。無理に背伸びをしてはいけません。最初から分不相応なスケールで大勝負に打って出たところで、勝算はほぼないのが現実です。

 

かといって、小さくまとまる必要もありません。せっかく新たなスタートを切るのです。お金を惜しんで小さくまとめてしまっては、咲くはずの花も咲きません。

 

●「残ったお金で起業しよう」では失敗する

とかくシニア層は、退職金や貯金を元手にしようとしがちです。そこで質問します。老後の蓄えを別に確保したうえで、本当に十分な額が残っているでしょうか。十分な額がないのに起業したいという気持ちが先走って、お金をかけないことばかりが優先されていないでしょうか。

 

「老後の生活費を別にして300万円は捻出できるから、この額でできることから始めよう」そんな発想をしているとしたら、考え方を改める必要があります。事業規模を見極めたうえで、手元の資金に加えて、借り入れをするか否かを検討することです。

 

お金をかけるべきところにかけないと、本当に小さな事業しかできないからです。

無担保・無保証の融資で資金を調達

●経営者の個人保証が求められる融資は避ける

私は起業希望者に「創業融資はなるべく利用したほうがいい」と勧めていますが、それはどんどん借金してくださいという意味ではありません。

 

なにより重要なのは、適正規模で起業して、創業当初のハードルを乗り越え、軌道に乗せること。最初から過度に借金に頼ったり、返済できる限界ラインを越えても撤退の決断ができなかったりすると、周囲にたいへんな迷惑をかけてしまいます。

 

どんなに慎重に規模を見極め、ビジネスプランを練っても、失敗するときは失敗します。その場合でも、損害は最小限にしなくてはいけません。

 

そこで、できるだけ無担保・無保証の融資を考えてください。低金利の融資だとしても、経営者の個人保証が求められ、連帯保証人にならなければいけないものは避けるべきです。

 

人生の終わりに多額の借金を残したまま旅立つことになっては、悔やみきれませんね。子どもに借金を背負わせることだけは絶対に避けるべきです。「これが成功したら財産を子どもに残せる」と夢見るより、「死ぬときには子どもに借金を残さない」と考えてほしいと思います。

起業コンサルV-Spiritsグループ 代表 起業コンサルタント®、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランナー

年間約200件~300件の起業相談を無料で受け、多くの起業家を輩出。起業準備から起業後の経営まで、窓口ひとつで支援している。
日本最大の起業支援ポータルサイト「ドリームゲート」にて7年連続相談件数日本一。最優秀賞受賞他8部門受賞実績。
主な著書に『起業の疑問と不安がなくなる本』(日本実業出版社)、『起業で使える事業計画書のつくり方』(ソシム)などがある。

著者紹介

連載50歳からの起業術~お金編

50歳からの起業術 シニア起業と独立を成功に導く実践的ノウハウ61

50歳からの起業術 シニア起業と独立を成功に導く実践的ノウハウ61

中野 裕哲

大和書房

助成金、低金利融資―挑戦のベストタイミングがやってくる! セミナー講師、コンサルタント、システム開発会社、人材紹介業、行政書士、企画開発販売、飲食業、フランチャイズオーナー。人気コンサルタントが脱サラ・開業の…

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