テクニカル指標はあくまで値動きのガイド役!?
為替レートは物理の方程式にのっとって動いているわけではなく、実際に取引を行なう投資家の群集心理で作られていきます。チャート上の過去の値動きから未来予測を行なう「テクニカル分析」でも、この点は非常に重要です。
テクニカル指標はあくまで値動きのガイド役で、予言者ではありません。「ダマシ」といって売買シグナルがハズれることもよくあります。実際にテクニカル指標を参考に取引を行なってみて、自分と相性のいい指標や分析法を見つけることが大切です。
自動売買が一番得意な相場は「横ばい」トレンド
そんなテクニカル分析で一番重要なのは、為替レートの方向性=トレンドであることには、これまでも触れてきました。
上昇トレンドが続いているときは、いったん上昇が失速して反落したあと再上昇に転じたところを買う「押し目買い」が有効です。過去の高値やもみ合いゾーンを勢いよく抜け出して上昇に拍車がかかった瞬間を狙う「追随買い」も視野に入れましょう。
下降トレンドのときは反転上昇したあと再度下落に転じたところで売る「戻り売り」、安値を力強く更新した勢いに便乗する「追随売り」が有効です。
横ばいトレンドでは、為替レートが上下動しているレンジの上限近辺から下落したら売り、下限近辺から上昇したら買い、という逆張り気味の取引を行ないます。
実は自動売買が一番得意な相場は横ばいトレンドです。裁量取引では狙えないような細かい上下動も、自動売買ならチリツモ方式で利益に変えることができます。