スタート時の出費を「中古」と比較してみると・・・
前回の続きです。
続いて新築です。新築は家賃が高く設定できますが、建築費用も高くなるので、利回りは中古より低くなるのが一般的です。
販売価格:9600万円
部屋数:9部屋
家賃:6万5000円
年間家賃収入:702万円
利回り:7.3%
中古と同様、自己資金300万円で融資を受けます。
融資額:9300万円
返済期間:30年
金利:0.8%
このくらいの融資設定が現実的なところでしょう。
さて、月の返済額は次のようになります。
月の返済額:29万657円
中古と同程度の返済額となりました。見かけ上の出費に違いはありませんね。
中古より「手残り」が多い新築
ちなみに年間返済額は349万円ほどで、年間家賃収入から引くと手元に353万円残る計算になります。
諸経費を年間家賃収入の10%で見積もったとしても、283万円程度をキャッシュとして手にすることができるでしょう。
もちろん家賃の変動や、中古と同様新築にも修繕が必要になる日がきますから、収益は年を経るにつれ落ちていく可能性があります。
それでも中古よりは大きなキャッシュを手元に残すことができます。これだけでも新築の旨味は感じられますが、話はここからさらに重要になります。