今回は、投資信託の購入時に必ず確認したい「手数料」の詳細について見ていきます。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版刊行)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。

購入時には「販売手数料」、保有時には「信託報酬」が…

「ほかに、投資信託で気をつけるべきことはありますか?」

 

 

「そうだね・・・、やっぱりどれだけ『支出』を下げるかだね」

 

 

「・・・投資信託にも、下げるべき『支出』があるんですか?」

 

 

「あるよ。まずは、投資信託を購入する際にかかる販売手数料』」

 

 

「買うときの手数料ってことですよね。どのくらいなんですか?」

 

 

「商品によりけりだけど、最大で2〜3%ぐらいと考えてもらえばいい」

 

 

「2〜3%・・・。あまり高い気がしないですけど・・・。だって1万円の投資信託を購入しても、2〜300円ですよね。なんか微々たる金額のような・・・」

 

 

「いやいや、その微々たる金額もムダな『支出』だよ。ネット証券で口座をつくれば、販売手数料なんてめちゃくちゃ安い。0%だってめずらしくないんだ」

 

 

「あっ、そうなんですね。それなら断然、ネット証券ですね」

 

 

「うん。さらに、手数料は販売手数料以外もある。商品を保有する際に『信託報酬という手数料が必要だ

 

 

「持つだけでお金がかかるんですね・・・。どのくらいかかるんですか?」

 

 

「1年間で2%前後だね。投資家は、これを毎年支払い続けなければいけなくて、長期的に見れば、この手数料がバカにならない。ただ、信託報酬が低く抑えられているファンドもありますよ」

 

 

「・・・でも、そういうファンドって、実績が悪いとか、何かデメリットがあるんじゃないですか・・・?」

「信託報酬の高さ = 実績のよさ」ではない 

「いや、そんなことはない。投資信託にはプロが運用するアクティブファンド』と、日経平均やトピックス、ダウ工業平均など特定の経済指標に連動するインデックスファンド(パッシブファンド)があって、きちんと管理はしている」

 

 

「具体的にどう違うんですか?」

 

 

「アクティブファンドは、専門家が実際に調査をしたり、運用をするから、コストがかかる。だから手数料は比較的高めに設定されている」

 

 

「インデックスファンドのほうは?」

 

 

「インデックスファンドは平均株価指数に連動して機械的に株式を購入するだけ。専門家を必要としないから、その分、コストは抑えられて、手数料も安い」

 

 

「手間暇がかかっている分、アクティブファンドのほうが実績はよさそうですね」

 

 

「普通はそう思うよね。でも、アクティブファンドのほうが、じつは実績が悪い」

 

 

「え、・・・高い手数料をもらっているのに? じゃあ、手数料が安いインデックスファンドのほうが得ということですか?」

 

 

「得というより、プラスになる割合が高いと考えるべきだろうね」

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    本連載は、2017年4月23日刊行の書籍『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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