手術後1年以上違和感がある場合は、別の原因を疑う
白内障手術後は取りかえた眼内レンズの見え方に慣れるまでしばらく違和感があります。個人差はありますが、おおむね2〜3カ月といったところでしょうか。
眼内レンズに慣れるまではしばらく違和感があるのが普通の事です。ゆっくり慣れていきましょう。
1年以上違和感があるということは、おそらく原因は別の所にあります。例えば加齢性のドライアイやマイボーム腺機能不全、眼瞼痙攣など光をまぶしく感じるような症状が出る病気が疾患として考えられます。
眼内レンズの度数が合わない場合は、再手術も検討
眼内レンズの度数が合わない、という相談はときどき受けるのですが、私は眼鏡で調整できるのであればそれが一番いいと考えています。
ただし、左右の差が大きくなりすぎて眼鏡が使いにくい場合には、再手術も考えましょう。そうなるとレンズの入れかえ、もしくはレーシックなどのレーザー手術を行うのですが、慣れている術者であればそれほど難しい手術にはなりません。どうしても気になるということであれば、一度相談してください。
また、もともと近視であった方の場合、近視用の眼内レンズをあえて装着する場合が多いです。それはその方が近くは眼鏡なしで見え、遠くを見るのは眼鏡を使用することに慣れているからです。最初は違和感があるかもしれませんが、次第に普段どおりの生活を送れるようになります。
[図表]眼内レンズの種類