『3つの世界 』
出版社名:プレジデント社
発行年月:2024年2月
「3つの世界」は、現代社会が抱える複雑な問題とそれに対する三つの異なる世界観―資本主義社会(キャピタリズム)、仮想現実社会(ヴァーチャリズム)、共和主義社会(シェアリズム)―を解説しています。
序章では、IT長者が一晩で巨万の富を手に入れる現象、保育士や介護士の低賃金、メタバースやWeb3.0、NFTに対する社会の不安や不信感、政府推進の都市計画や地域活性化への違和感、イーロン・マスクによるTwitterの買収、スマートフォンの普及と国会の現場開催の是非など、現代社会特有の疑問や問題に触れています。
本書はこれらの問題を背景に、社会が急速に、かつ複雑に分化している現象を「三つの世界」として捉え、それぞれの世界がどのように構築され、どのように機能しているかを詳しく説明しています。具体的には、資本によって動かされる「キャピタリズム」、データがネットワーク上を駆け巡る「ヴァーチャリズム」、そして地域に根差し自然のリズムで人々が協力して生活する「シェアリズム」です。
各世界観は独自のコンセプト、制度、経済システムを持っており、本書ではこれらの特徴を章ごとに分けて解説しています。また、これら3つの世界が現代社会においてどのように交錯し、人々の生活や価値観に影響を与えているかについても考察しています。
(山口揚平・記)
(本文の構成)
はじめに
序章:アフター・コロナの日本で生きる処方箋
第1章:《キャピタリズム》お金によって突き動かされる世界
第2章:《ヴァーチャリズム》ネットワーク上をデータが駆け巡って構築された世界
第3章:《シェアリズム》自然のリズムで人々が協力し、土地に根ざして生活する世界
終章:3つの世界の先に、意識の次元を見つめる
掲載記事
[連載]2030年までに何をするべき?現代社会を取り巻く「3つの世界」とは
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