書籍詳細

『いいところをどんどん伸ばす 帝京高校・前田流 「伸びしろ」の見つけ方・育て方』

いいところをどんどん伸ばす 帝京高校・前田流 「伸びしろ」の見つけ方・育て方

前田 三夫

出版社名:日本実業出版社

発行年月:2022年7月

◎全国制覇3回、甲子園通算51勝(夏30勝、春21勝)
希代の名将がはじめて明かす 最大限の力を引き出す最適な努力

甲子園の名将として知られ、数多くのプロ野球選手を輩出してきた帝京高校・前田三夫名誉監督。
監督が語る「選手育成」の要諦は、「どんな選手にも良いところ、悪いところがある。良いところをどんどん伸ばせばいい。それは野球に限らず、何でもです」というもの。

現に、89年に全国制覇を成し遂げた際のエース吉岡雄二(後に巨人、近鉄、楽天など)は野手志望で入学してきたところ、投手としての素質を見抜き、決め球を教えて甲子園優勝投手に。
また、原口文仁(現・阪神)は、素質がありながらもどのポジションにも馴染めなかった中、捕手に挑戦させたことで才能が開花しました。
山﨑康晃(現・横浜DeNA)は先発よりもリリーフ向きと見抜いて起用し飛躍。
右打ちだった杉谷拳士(現・日本ハム)には、スカウトが来た試合で左打ちにさせたところサイクル安打を記録、スカウトの目に留まりプロ入りが実現するなど、さまざまな選手の長所を見抜き、適材適所に配してきました。
さらには、とんねるずの石橋貴明氏のお笑いの才能を早くから見抜き、ある人に紹介したという、書籍で初めて明かされる秘話も……。

本書では以下の内容を中心に、監督の指導方法を紹介します。

・普通の選手を「プロレベルに育てる」には
・荒削りな選手ほど甲子園で勝てる
・背番号とポジションは一致させない
・「正しい厳しさ」と「誤った自主性」
・落ち込んでいる選手、伸び悩んでいる選手の指導法
・「叱るとき」「褒めるとき」のタイミングはここにある
・今こそ徹底させたい「送りバントの重要性」

入学当初は、「将来プロは厳しいだろう」と誰もが思う選手を育て上げ、甲子園で活躍、プロ入りを果たすまでに選手を導く著者の育成方法は、野球に携わる指導者のみならず、中高生などの「指導者」全般に向けて響きます。
巻末には、常に前田監督を目標としてきた日大三高・小倉全由監督のメッセージが入り、こちらも必読です。

■横浜DeNAベイスターズ・山﨑康晃
「今僕がここいるのは、前田監督と出会えたから! 愛情持って指導してくださいました」
■日大三高監督・小倉全由
「前田さんが大きな壁であり、目標。打倒帝京、打倒前田でした。今でも目標にしている監督です」

帝京高等学校硬式野球部
名誉監督

帝京高等学校硬式野球部名誉監督。千葉県袖ケ浦市出身、木更津中央高等学校(現・木更津総合高等学校)・帝京大学卒業。木更津中央高等学校時代は三塁手として活躍するも甲子園の出場経験はなし。大学時代は4年の秋に三塁ベースコーチとしてグラウンドに立っただけで選手としては公式戦出場なし。練習を手伝っていた縁で1972年帝京大学卒業と同時に帝京高校野球部監督に就任。1978年春の選抜高校野球で甲子園初出場を果たし、1980年春は伊東昭光投手を擁し準優勝。以後、練習場である校庭が(こちらも強豪となる)サッカー部と共用という恵まれない環境に長らくありながら、89年夏、92年春、95年夏と全国優勝3度の強豪チームへと育て上げた。同校野球部は高校野球ファンや国内メディアから「東の横綱」と呼ばれるほどの甲子園強豪校となる。教え子となるOBに伊東昭光(元・ヤクルト)、芝草宇宙(元・日本ハム-ソフトバンクなど)、吉岡雄二(元・巨人-近鉄-楽天など)、三澤興一(元・巨人-近鉄-ヤクルトなど)、森本稀哲(元・日本ハム-DeNA-西武)、中村晃(現・ソフトバンク)、杉谷拳士(現・日本ハム)、山﨑康晃(現・DeNA)、原口文仁(現・阪神)、松本剛(現・日本ハム)、清水昇(現・ヤクルト)、タレントの石橋貴明(お笑いコンビ・とんねるず)など多数。2021年8月30日、監督を退任。現在は名誉監督としてチームを支え続けている。

写真:上野裕二

著者紹介

掲載記事

[連載]甲子園・全国制覇に3度導いた帝京高校・前田流 「伸びしろ」の見つけ方・育て方

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