外国人の不動産投資額が圧倒的に多いオアフ島
前回の連載を読まれて、2008年のリーマンショックの影響を感じさせないオアフ島の不動産市場の動向に驚かれた方も多かったと思います。
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なぜオアフ島だけ米国本土や他のハワイ諸島と異なる動きをしたのでしょうか。大きな理由として、外国人からの不動産投資額が圧倒的に多いという点が挙げられます。
前回ご紹介したように、米国本土の価格は2008年のリーマンショック以降大きく減少し、それを追随するように半年から一年後にオアフ島を除く他のハワイ諸島も不動産価格が下がりました。しかし、オアフ島はリーマンショックで大きな影響を受けた米国以外の外国人による投資額が多かったため、直接的に大きな影響を受けにくかったと考えられます。
これは様々な外国人がオアフ島を旅行先として選ぶことにも関係し、ドル建て資産の形成や税金対策、資産分散等の観点からも良く旅行に行くオアフ島に不動産を購入するといった需要が多く、それに伴いオアフ島の不動産市況は安定感があるということにつながります。
渡航者数、不動産購入者数ともに日本が突出
日本からも旅行先として大変人気があるハワイですが、それでは次にどの国から多くの渡航者がハワイに来ているのか、また、より多くハワイ不動産を購入しているか見ていきましょう。
[図表1]2014年のハワイ渡航者数データ、不動産購入ランキング
左の円グラフにあるように、2014年は約825万人の渡航者がハワイに来ており、米国本土からの渡航者を除くと、外国人の中では日本人は19%と最も多く、2番目に多いカナダ人の約3倍です。
次に、外国人によるハワイ不動産購入額では、例年カナダがトップでしたが、2014年には日本がカナダを抜き、トップに立ちました。2014年は、今まで100円以下だった為替が120円弱まで円安に振れた時期に当たりますが、それでも日本人の購入者・購入額が共に増加しており、ハワイ不動産は活発に取引が行われました。
では、外国人はハワイの中で、どのエリアの物件を購入しているか見ていきましょう。
[図表2]2014年のハワイエリア別購入金額
オアフ島は大きく5つのエリアに分けられます。
外国人に圧倒的な人気があるのはワイキキが位置する「Honolulu」エリアです。オアフ島全体が投資対象になっているのではなく、その中でも更に一極集中されていることが読み取れます。また、2014年に日本人はこの「Honolulu」エリアで2位の中国人の10倍以上の224.7Mもの金額の不動産を購入しました。
これまでご紹介してきたTrump International Hotel Waikiki Beach walkやThe Ritz-Carlton Residences, Waikiki Beachもこの「Honolulu」エリアであり、オーナー様の過半数が日本人になり、多くの日本人が購入しています。
これは、日本からハワイへの飛行機の便数が多く、往路は約6時間半で行けるアクセスや気候の良さ、きれいな海や緑と都市が融合した街並みであり、また何よりワイキキ周辺は日本語が使える環境が多くあるということが日本人に好まれる理由と考えられ、日本人の渡航者、観光客が多いため、必然的に「Honolulu」エリア、その中でも特にワイキキの物件の購入者が増えることにつながります。
中国、オーストラリア、韓国の渡航者数も急増
また、日本人以外にもここ数年で渡航者数が大きく伸びている国があります。中国、オーストラリア、韓国の3か国です。
[図表3]中国、韓国、オーストラリアからの渡航者数
2009年以降、ハワイへのフライトの増便により、3か国とも大きく渡航者が増えています。実際に、シドニーからの一週間の直行便数は2008年の12便から2014年は75便に、ソウルは7便から92便に、上海・北京からは2012年の2便から57便と、それぞれ便数を大幅に増やしているのです。
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それに伴い、Trump International Hotel Waikiki Beach walkの購入者や宿泊者も上記3か国が増加しており、今後はハワイの不動産への投資額も増えてくることが予想されます。