原因となっている「ストレス」をまずは突き止める
衝動買いに悩むオトナ女子は、意外に多くいらっしゃいます。
心理学者のイアン・ジマーマン博士は、「衝動買いをしてしまう一番の原因は〝ストレス〟である」と説いています。仕事、人間関係、日常生活、将来に対するストレス・・・。こうしたストレスを発散する方法の一つとして衝動買いがあるのです。つまり、「日頃の生活の中でストレスを溜めてしまう人ほど衝動買いをしやすい」という傾向があります。
衝動買いを防ぐには、まず「自分にとって何がストレスになっているか」をじっくり観察してみることです。
多く見られるのは「自分と向き合っていない」というケースです。原因がわかると、根本的な解決策も見えてきます。そして、衝動買いに走りそうになったら、「それは本当に必要なの?」と問いかけるようにしてください。多くの場合、衝動買いは「勢い」によって、あっという間に行われてしまいます。そのため冷静に分析することが大切です。
「すぐ買わない」という姿勢も、ポイントです。もし実際に「買う」としても、その店で買うのが必ずしも得だとは限らないからです。他の店と値段を比較したり、時間を空けて検討してみたりすることで「本当は欲しくなかった」という本心に気付けることもあります。衝動買いを防いで、もっと自分のためになるお金の使い方をしていきましょう。
衝動買いは、「安物買いの銭失い」につながり、リスクも高くなります。「安物買いの銭失い」とは、「安いものは、品質が悪くて結局使いにくかったり、壊れてしまうので、すぐに買い替えることになってしまい、結果として無駄遣いになる」という戒めの言葉です。
「流されやすい」性格である、と自覚する
考えてみると納得できることですが、確かにあまりに安いものは、使いにくかったり、すぐに壊れてしまうものが多いです。普段よりかなり安い値段で売られていると、多くの方が 「これは今買わなきゃ」 と、ついつい買ってしまったりしますが、実はよく考えて買ったほうが、お金の無駄遣いを少なくすることができます。
特にオトナ女子からよく聞く声として次のようなものがあります。「セールで試着をせずにスカートを買ったら、思ったほど自分に似合わなかった」「3つで○○円、2つ買えば○%オフなどという宣伝文句につられて、あまり欲しくないものまで買うことになり、結局それは使わずじまいで出費だけがかさんでしまった・・・」「閉店間際でスーパーのお惣菜が安かったので買いすぎてしまって、食べきれなかった」
このような心当たりが、あなたにも今までに1つや2つはきっとあるはずです。では、「安物買いの銭失い」をなくすにはいったいどうすればよいのでしょうか。
第1段階として「衝動買い」の癖や、「流されやすい」性格があると自覚をすることです。そして第2段階として、何かが欲しくなったときには「なぜ、何のためにこれを買うの?」と繰り返し自問することです。
これらは、実は対症療法でしかありません。衝動買いの癖が本当にひどい方は、その人の深層心理まで深掘りをしないとなかなか改善できません。
たとえば、現在の大きなストレスが心に横たわっていたり、お金に対するブロックがあったり、幼少期に心に受けたインパクトが影響している可能性が高くなります。心の問題については、自分自身で気付いたり、改善することは難しくなるので、心理カウンセラーなどに相談することも選択肢の1つとなります。
<ポイント>
衝動買いを繰り返す人は、心の問題にも目を向けてみる