前回は、アンティークコインは「個人」「法人」どちらで買うべきかを説明しました。今回は、アンティークコイン市場を大きく動かす、アメリカ人投資家の存在について見ていきます。

アンティーク全般を高値で取引するアメリカ人投資家

10年ほど前までは一部の富裕層の密かな楽しみであったアンティークコインの世界。日本では5年前から活況となり、時を同じくして世界的にその価値が注目されています。「トップオブトップ」の楽しみだったアンティークコインの秘匿性は変化し、いまや世界中のファンが、品薄コインが売りに出されるのを待っている状態です。

 

アンティークコイン市場の今後を占う上で、鍵を握ると言われているのがアメリカの投資家です。一時期は中華マネーの流入が見られましたが、基本的に中国人は自国のコインへの関心が高いようです。

 

中華マネー以上の動きとなりそうなのが、アメリカ人投資家の動きです。アメリカは建国以来の歴史が浅い国です。そのせいか、アメリカ人は歴史を感じさせるアンティーク全般について、それが家具、食器、ワイン、美術品を問わず、高値で取引する傾向が強くあります。

 

そのような性質を持つ人達ですから、当然一般人にもアンティークコインの存在は認識されています。それだけでも脅威と見る向きもありますが、私としては一般人以上に気になるのがアメリカ人投資家です。

「コイン価格の吊り上げ」を図る動きも

ニューヨークのウォールストリートで様々な金融商品を扱う投資家達にとって、活況となっているアンティークコイン市場は恰好の投資先です。ましてや世界で1兆円程度の市場規模ですから、「簡単に値段を動かせそう」という思惑もあると思います。

 

わが社でお付き合いのあるアメリカのお客様も投資家からファンド形式で融資を受け、イギリスのコインを日本円で10億円分買い占めるという動きがありました。コインが無くなれば、品薄状況になるため当然価格は上がります。まさしく力技のマネーゲームのような様相を呈してきました。

 

しかしアンティークコインはモノが次々と市場に出てくる世界ではありませんから、バブルのような高騰に次ぐ高騰とならないのは幸いです。ただこのような段階に突入したことは覚えておいて、もし関心があるのなら早く動いておくことが最善策となりそうです。

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    本連載は、2016年11月20日刊行の書籍『海外富裕層がやっている“究極”の資産防衛 アンティークコイン投資入門』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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    西村 直樹

    幻冬舎メディアコンサルティング

    ギリシャ危機、イギリスのEU離脱・・・グローバル化した経済の中では、世界のどこかで何かが起これば金融相場の激しい変化に直結します。株も投資信託も不動産も、安心して保有できる資産ではなくなっています。 しかし、資産…

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