領収書は手書きのものだけではなく、レシートでもOK
経費を算出、整理していく上で、その大事な証明となるのが領収書です。では、領収書は、どうやって整理整頓、保管するべきか。今さら聞きにくい領収書に関する素朴な疑問も、この際、解消していきましょう。
1 そもそも領収書とは何を指すのか
領収書といえば、会計時に別途、店に用途や額の記入、押印をお願いし、作成してもらうものをイメージする方が多いと思います。しかし、「いちいち領収書をもらうのは面倒くさい」「取引先との会食などで、スマートに会計をすませたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご安心ください。領収書は手書きのものでなくとも、レシートで問題ありません。むしろ、税務調査などでも、実際に購入したモノ、支出の中身がわかりやすい点で有効な資料と判断されることがあります。つまりはどちらでもOKというわけです。
ただし、手書きの請求書の場合、宛名は「上」などでなく、しっかりと自分の名前や会社名(請求先)を入れてもらうこと。白紙の領収書をもらって自分で書き入れるようなスタイルは御法度です。
スクラップブックに貼れば、紛失リスクも軽減
2 どのようにして保管、管理するべきか
お金と昔もらった領収書で、財布がパンパンという方もお見かけしますが、管理が悪いと、紛失するリスクも大です。領収書やレシートは、税金を算出する上でも、大切な資料です。事業主になったら、たかが紙切れという考え方は捨て、大事に取り扱うようにしましょう。
管理法として、私がお勧めしているのはスクラップブックに貼る方法です。とくにレシートやレジで打ち出す感熱紙タイプの領収書は破れやすいもの。貼っておけば、紛失リスクも軽減され、ぱっと見るだけで自分の支出傾向もわかります。一覧性が高いのもメリットです。「貼るのはメンドー」という方も、どうか確定申告が来るまでの1年間、放りっぱなしにするのはヤメてください。別途、袋や箱に入れておき、月1回、「集計表」に科目ごとに記帳するようにしましょう。
確定申告時に大慌てということにならないためにも、支出をマメに把握するためにも、〝お金は貯めても、領収書は溜めるな〟。コレが正解です。