前回まで、「頭を鍛える」ために親子で取り組みたい「絵本」の読み方について取り上げました。今回は、学校の成績や知能指数では測れない「子どもの可能性」について見ていきます。

頭の良し悪しは「生まれつき」ではない

頭の良し悪しを、生まれつき決まっているものと考える親がいます。頭の良し悪しは、持って生まれた才能なのだから変えようがないというのです。それは嘘です。

 

そもそも、頭の良し悪しはどのように決めるのでしょうか。学校の成績でしょうか。確かに成績の良い子がいる一方で、もう一つ良くない子がいますが、それは頭の良い・悪いに関係しているのでしょうか。小学校の勉強ぐらいなら、少しがんばれば誰でも良い成績を取ることができます。だから、学校の成績ぐらいでは頭の良し悪しは判断できないと考えるべきでしょう。

 

では、知能指数をテストすれば、どうでしょう。知能指数とは、知能検査の結果であり、高いほど知能が高く、低いほど知能が低いことを表すとされます。知能指数は100に近いほど出現率が高く、このあたりに入る人が最も多くなるようです。

 

一方で知能指数が140を超える人は、全体の0・6%程度しかいないようです。とはいえ、知能指数はあくまでも一つの指標に過ぎません。最新の研究成果によれば、知能指数のテストでは、決断力や意思決定に影響する合理的思考力は測れないことが判明しています。

 

ただ、世の中には確かに知能が高い人がいます。彼らの多くが頭の柔らかい人、いわゆる『上位1%』の人たちなのでしょう。例えば日本の年齢別人口を見ると、6歳の子どもたちの数は約105万人(平成25年10月1日現在・総務省統計局調べ)、だから『上位1%』は1万人ちょっとになります。東大、京大の一学年の定員が合わせて6000人ぐらいなので『上位1%』組が、こうした大学に進んでいる可能性は高いでしょう。

多くの子どもたちは頭を使う訓練をしてこなかっただけ

持って生まれた知能に違いがあることは認めざるを得ません。けれども、それは良い・悪いといったプラス・マイナスの評価ではなく、子どもにより違いがあるというだけの話です。

 

これは当たり前の話で、一人ひとり顔が違うのと同じように、脳にも違いがあるだけのことです。だから顔の違いが個性として認められるのと同様、脳にも個性があると理解すればよいのです。そして、たとえ人見知りや気の弱い人でも、いつもニコニコするよう努めていれば、明るく快活な印象を与える表情になります。これと同じで脳も訓練していれば必ず柔らかくなります。

 

要するに、多くの子どもたちは幼い頃から、頭を使う訓練をしてこなかっただけのことです。加えるなら、小学校では子どもたちに頭を使わせるような勉強をさせていないだけです。だから、ぜひ希望を持っていただきたい。たとえ『上位1%』に入っていなかったとしても、頭を使えるようになる可能性は、ほぼすべての子どもにあります。

東大・京大に合格する 子どもの育て方

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江藤 宏

幻冬舎メディアコンサルティング

「うちの子は勉強しているのに成績が上がらない」、「あの子は勉強しているように見えないのにいつも成績がいい」と感じたことはありませんか? 実はわかりやすい授業ほど、子どもの可能性を奪っているとしたら──。 40年に…

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