(※写真はイメージです/PIXTA)

世界の人々の感情や日々の経験は、2009年から2025年にかけてどのように変化したのでしょうか。米国の世論調査・分析機関Gallup(ギャラップ)の調査によると、2025年のポジティブ経験指数は2009年と同水準の70だった一方、ネガティブ経験指数は24から31へと上昇しました。内訳を見ると、楽しさや笑いを感じる人が減り、反対に、怒りや悲しみ、不安、ストレスを感じる人は増えています。この変化は、世界情勢や金(ゴールド)相場の長期的な動向とも無関係ではないと楽天証券経済研究所の吉田哲氏はみています。

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140カ国以上を対象とするGallupの「ワールド・ポール」

Gallup(ギャラップ:米国の世論調査・分析機関)は、2005年に「ワールド・ポール(poll:世論調査)」を立ち上げ、世界の成人人口の95%以上を占める、140カ国以上の人々の意識、行動などを調査しています。

 

GDPや失業率などの指標では測れない、人々の生活の質や日々の気分、そして行動経済学に関するその他の重要な知見を得るためのもので、その調査結果は国連などの組織が世界中の重要な課題における進捗状況を測定するための指標として活用されています。

 

調査のテーマは、ビジネスと経済学、市民参加、通信・技術、教育と家族、環境・エネルギー、衣食住、政府と政治、健康、法と秩序、宗教と倫理、社会問題、ウェルビーイング(Well-Being:個人や社会が幸福に満たされた状態)、仕事など、広範囲に及びます。

感情を測る2つの指標「ポジティブ経験指数」「ネガティブ経験指数」

テーマの一つであるウェルビーイングにおいては、ポジティブな感情や経験、そしてネガティブな感情や経験といった、「感情的なウェルビーイング」に関する調査が含まれています。

 

この調査の結果は、世界中の感情的ウェルビーイングの状態がどのように変化しているのかを示す重要なヒントだと言えます。

 

「ポジティブ経験指数」は、楽しみ、休息、学び、笑い、尊敬といった、人々の日常におけるポジティブな感情や経験を測定した指標です。スコアが高いほど、その国においてポジティブな感情や経験が多く確認されたことを示します。

 

「ネガティブ経験指数」は、怒り、悲しみ、ストレス、不安、身体的な痛みといった、人々の日常におけるネガティブな感情や経験を測定した指標です。スコアが高いほど、その国においてネガティブな感情や経験が多く確認されたことを示します。

 

二つの指数はともに、およそ20年にわたるワールド・ポールにおいて継続して調査・集計されたもので、世界中の人々の感情や体験を反映しているとみられます。

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