地上に残り続ける金(ゴールド)、その総量は約22万トン
金(ゴールド)と人類の関係は数千年間、続いています。この間、金(ゴールド)は富や権力、美の象徴として人類を魅了したり、しばしば、争いのきっかけになったりしました。その金(ゴールド)は、これまでにどれくらい採掘されたのでしょうか。
金(ゴールド)の世界的な調査などを手掛けるワールド・ゴールド・カウンシル(以後、WGC)は、その量を2025年末時点で約22万トンと、推計しています。そしてその3分の2が、1950年以降に採掘されたものとしています。
金(ゴールド)は、他の金属と同様、原油や天然ガスなどのエネルギー、小麦やトウモロコシなどの農産物と異なり、燃焼させてもなくなってしまうことは、ほとんどありません。このため、採掘された金(ゴールド)のほとんどは、何らかの形で地上に残ることになります。その合計が「地上在庫」です。
オリンピックプール何杯分?金(ゴールド)の希少性を体感する
しばしば金(ゴールド)の希少性を伝える際、「オリンピックプール○杯分」という例えを用いることがあります。
現在の世界水泳連盟の規定では、オリンピックや競泳の世界大会で用いるプールのサイズは、長さ50メートル、幅25メートル、深さは最低2.5メートル(シンクロナイズドスイミングなどでも使用する場合は最低3メートル)とされています(この深さ基準は、2024年パリ大会後の規定改定によるもので、それ以前は最低2メートルでした)。
50メートル×25メートル×2.5メートルは、3,125立方メートルです。これを、金(ゴールド)の密度を立方メートルに置き換えた「19.32トン/立方メートル」で計算すると、およそオリンピックプール3.7杯分になります。人類は数千年かけて、金(ゴールド)をおよそ3.7杯分しか採掘していない、と言うことができるかもしれません。

