10億円以上?高所得層のリタイアに必要なお金
最近、アメリカでも韓国でも会社員たちが集まるところでよく上がる話題がある。「何歳で引退したいか」あるいは「いくらの蓄えがあれば引退するか」だ。実のところ、安心してリタイアするためにはいくらあればいい?と自分自身に問いかけてみても、なかなかイメージはつかみづらい。
日々の出費はバリバリ稼いでいたときを基準に見積もるべきなのか、それともお金にシビアな倹約家モードに切り替えるべきなのか。どんな基準を持って月々の出費を想定すればいいのか、思ったほど答えは具体的に浮かんでこない。それもあってか、リタイアのためには数億ウォン(数千万円)から数十億ウォンが必要だという人たちもいる。100億ウォン以上と見積もった友人もいた。
しかし、会社員がリタイアのことを考えるとき、お金もお金で大事だが、パッタリと毎日出勤しなくなったときに訪れる心境の変化や、社会的な立場の変化も忘れてはいけない。リタイアするとなぜだか自分が小さく感じて、劣等感を抱くようになり、ケチくさくなるなんて話も聞く。そんなことを耳にすれば、いざ引退するのが怖くなる。だとすれば、予行演習をしてみるのはどうだろうか?
今回の私のギャップイヤーは、「いくらあればいい?」の問いに対するイメージをつかむきっかけにもなったと同時に、毎日出勤しなくなったとき、そして会社の知り合いとの交流が途絶えたときにどのように心を整えれば社会生活を続けていけるのかのヒントを得る機会でもあった。
グーグルをクビになったあとの月収は約80万円
1万ウォン(約1,000円)を払うのにビクビクしたりはしたくないし、寄付金を出すのに二の足を踏むようにもなりたくない。今回のギャップイヤーの期間は、自分が1か月にいくら程度の収入が得られれば萎縮することなく望むままの趣味生活を楽しみながら暮らせるのかを推し量る機会になった。
トレーダー・ジョーズ、スターバックス、リフト、そしてルームメイトが私に払ってくれる家賃を合計すると、ひと月の収入は5,000 ドル(約80万円)程度になる。グーグルで働いていたときに比べたら少ない金額だが、レイオフのときに受け取った退職パッケージや貯金に手をつけなくてもアルバイトの収入だけで十分な生活を営むことができている。
友人たちと100ドルくらいのおしゃれなランチを食べても気にならないし、週に1度友人たちを自宅に招いてサムギョプサルパーティーやワインパーティーをしても、やりくりの上で大きな負担には感じなかった。
道端で出会ったホームレスに5ドルを寄付したり、トレーダー・ジョーズの近所で清掃員をしている友人に毎度飲み物を差し入れしたりすることを躊躇しないゆとりもあった。生活費に充てた残りを貯金することもできていて、アルバイトを始めてから6か月後には貯金額が1万ドル(約160万円)ほど増えていた。退職後にも若干の経済活動を継続する
「セミリタイア」のライフスタイルがよく話題になっている。今回のギャップイヤープロジェクトを通じて、リタイア後もパートタイムで働きながら毎月少しずつでも定期収入が得られると、人と接するときも心にゆとりが保てそうだという実践的な学びが得られた。
