(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供する「市川レポート」を転載したものです。

●日経平均の下落は値がさのAI・半導体関連銘柄が主導、また下げ幅自体に過度な反応は不要。

●下値目途は62,700円、61,000円、60,000円、数日で67,000円台回復なら不安は緩和へ。

●昨日大きく下げた日経平均だが昨年4月以降の上昇方向のトレンド・チャネル内で推移が継続中。

日経平均の下落は値がさのAI・半導体関連銘柄が主導、また下げ幅自体に過度な反応は不要

日経平均株価は10月15日、前日比3,318円34銭(4.9%)安の64,425円95銭で取引を終え、下げ幅は歴代3位の大きさを記録しました。前日の米国株式市場で、人工知能(AI)向けクラウドサービスのコアウィーブの信用不安が強まり、米ハイテク株が軒並み下落、国内のAI・半導体関連銘柄に売りが波及し、日経平均の下げを主導しました。先行きがやや見通しにくいなか、今回のレポートでは日経平均の下値目途と反発材料を探ります。

 

なお、日経平均は値がさ株の影響を受けやすいという特徴があります。昨日の日経平均に対するマイナス寄与度の大きい上位10銘柄は図表1の通りで、値がさのAI・半導体関連銘柄が並び、この10銘柄だけで下げ幅の9割弱を説明できます。また、日経平均の下げ幅は歴代3位ですが、下落率は上位20位にも入りません。当然ながら、株価の数字が大きくなるほど、同じ下落率でも下げ幅は大きくなるため、下げ幅に過度な反応は不要と考えます。

 

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
[図表1]日経平均下げ幅の寄与度上位10銘柄 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

下値目途は62,700円、61,000円、60,000円、数日で67,000円台回復なら不安は緩和へ

日経平均の下値目途は、①62,700円(9月14日の取引時間中につけた安値水準)、②61,000円(昨日10月15日時点の200日移動平均線水準)、③60,000円(心理的な節目)などが挙げられます。ただ、日経平均がこの先数日で67,000円台を回復し、明確に上昇の動きを強めることができれば、10月2日付レポートで解説した一目均衡表の雲上限(先行スパン2)と下値支持線を再び上抜けることになり、下値不安はいったん和らぐとみています。

 

また、昨日付レポートでも触れた通り、来週から本格化する米大手ハイテク企業の決算発表では、①先行きのAI需要と設備投資計画、②設備投資と収益成長のバランス、③フリーキャッシュフロー(純現金収支)の変化、④AI関連売上高における循環投資の構造、⑤AIインフラ投資の資金調達方法、⑥決算発表後の信用リスク動向などが注目点です。いずれも懸念がなければ、AIを巡る市場の警戒が弱まり、日経平均の反発余地は広がると思われます。

昨日大きく下げた日経平均だが昨年4月以降の上昇方向のトレンド・チャネル内で推移が継続中

最後に、日経平均について少し期間をとり、昨年からの動きに注目してみます。図表2は日経平均の週足で、「2025年4月11日終了週の取引時間中につけた安値」と、「2026年4月3日終了週の取引時間中につけた安値」を結んだ線を引き、その線に対して平行に、「2026年2月27日終了週の取引時間中につけた高値」を通る線を引いた「トレンド・チャネル」を示しています。

 

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
[図表2]日経平均株価のトレンド・チャネル (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

これをみる限り、日経平均は依然として上昇方向のトレンド・チャネル内で推移していることが分かります。参考までに下限の水準は、10月30日終了週で62,100円台、11月6日終了週で62,500円台にあり、これらも下値目途として意識されやすいと思われます。日経平均は前述の通り、短期的に値がさのAI・半導体関連銘柄の動きに左右されやすい特徴がありますが、少し長い期間でみれば、上昇トレンドは継続中と判断されます。

 

 

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

 

※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『日経平均株価は歴代3位の下げ幅を記録~下値目途と反発材料を探る【三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。

 

 

市川 雅浩
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
チーフマーケットストラテジスト

 

 

【注目のセミナー情報】​​​

【財務戦略】10月22日(木)
1,000社超の融資支援実績を持つプロが解説!
旅費・役員賞与を活用して「キャッシュを最大化」する方法

 

【実物資産】10月24日(土)
「日本刀投資」は他の実物資産と何が違う?
希少性・鑑定・保存状態…「価値」を見極め方を解説

 

【不動産オーナー向け】10月29日(木)
<会員限定セミナーの特別版を一般公開>
金利上昇局面の今こそ知っておきたい!
「不動産×金融資産」の最適バランスと投資税務

 

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧