管理状態と周辺環境は「今」だけで判断しない
セカンドハウスは、一般の住宅と比べて利用しない期間が長くなることがあります。そのため、購入時の室内のきれいさだけでなく、建物を継続して維持できるかを確認することが大切です。
総務省の『令和5年住宅・土地統計調査』によると、2023年の空き家は900万2,000戸、空き家率は13.8%と、いずれも過去最高でした。このうち、別荘などの「二次的住宅」も空き家に含まれています。住宅を使わない期間が長い場合には、管理の負担も購入前に考えておく必要があります。
マンションなら、確認したいのが管理組合の運営状況と長期修繕計画です。
国土交通省は、マンションの長期修繕計画について、必要となる修繕工事を見通した計画を作成するためのガイドラインを公表しています。2024年6月には内容が改訂され、修繕積立金についても、計画的に大規模修繕を行うために必要な考え方が示されています。
そのため、購入前には「修繕積立金が安いか」だけを見るのではなく、長期修繕計画の内容、現在の積立額、積立金残高、今後予定されている工事、積立金の変更予定などを確認しておきたいところです。
管理費や修繕積立金の滞納状況、管理組合の運営状況なども確認材料になります。マンションの場合は、仲介会社などを通じて管理に関する資料を確認します。
戸建ての場合も、建物の状態を確認する必要があります。外壁や屋根、給排水設備などについて、購入時点でどの程度の修繕が必要なのか、今後どのような費用が発生する可能性があるのかを考えておくことが重要です。
もう一つ確認したいのが、物件周辺の環境です。
国土交通省の『不動産情報ライブラリ』では、不動産の取引価格や地価だけでなく、防災情報、都市計画情報、周辺施設などを地図上で確認できます。洪水や土砂災害などのリスクに加え、医療機関や公共施設なども確認できます。
セカンドハウスを将来的に長く利用するのであれば、最寄り駅からの距離だけでなく、車で移動する場合の道路状況、災害時の避難経路、医療機関や買い物施設までの距離なども確認しておきたいところです。
医療環境については、厚生労働省の『医療施設調査』などから、病院や診療所の施設数、病床数を確認できます。ただし、医療機関が近くにあるだけで利便性が決まるわけではありません。診療科や診療時間、救急対応の有無なども含め、実際の利用を想定する必要があります。


