インフレや地価の二極化を背景に、セカンドハウスの選び方も変わりつつあります。これまでのように「自分が楽しめるか」を中心に考えるだけではなく、将来の売却や賃貸まで見据えて物件を選ぶ考え方です。重要になるのが、立地が持つ「流動性」。自分が使わなくなった後も、ほかの人にとって「住む」「訪れる」「事業に使う」といった需要があるかどうかが、資産としての価値を左右します。

購入価格だけでなく、持ち続ける費用と出口まで考える

セカンドハウスは、購入して終わりではありません。所有している間は、固定資産税や管理費、修繕費などの負担が発生します。遠方にある物件なら、定期的な管理のための移動費や、管理を委託する費用が必要になることもあります。

 

特に注意したいのが、利用頻度が変わった場合です。購入当初は毎週末利用するつもりでも、仕事や家族の事情が変われば、滞在する機会が減ることがあります。子どもの独立や自身の退職、健康状態の変化など、10年単位で見れば生活環境は変わっていきます。

 

そのため、購入時には物件価格だけでなく、年間の維持費を含めて無理なく保有できるかを考える必要があります。

 

さらに、自宅や預貯金、金融資産などを含めた資産全体とのバランスも重要です。セカンドハウスへの支出が大きくなりすぎれば、将来まとまった資金が必要になったときに使える資産が少なくなる可能性があります。反対に、余裕資金の範囲で購入し、生活資金とのバランスを維持できれば、二地域居住を長く続けるための土台になります。

 

そして、もう一つ確認しておきたいのが、所有を続けない場合の選択肢です。自分で使わなくなったときに、賃貸住宅として活用できるのか。売却する場合、どのような買い手が想定されるのか。こうした点は、購入時点で考えておくほうがよいでしょう。

 

ただし、賃貸や売却のしやすさは、地域だけで決まるものではありません。駅や主要道路からの距離、住宅の状態、周辺の生活環境、管理状況などによっても変わります。つまり、セカンドハウス選びでは、「自分が気に入るか」という現在の暮らしだけでなく、「所有を続けられるか」「別の使い方に切り替えられるか」という将来の視点も必要になります。

 

二地域居住は、単にもう一つの家を持つことではありません。都市部と地方、それぞれの場所で異なる時間を過ごし、働き方や家族構成の変化に合わせて暮らし方を組み替える選択肢でもあります。

 

だからこそ、セカンドハウスを選ぶ際には、景観や設備などの満足度だけで決めるのではなく、地域の需要、日々の維持費、資産全体とのバランス、そして将来の使い道まで確認しておきたいところです。

 

「もう一つの家」を購入するということは、もう一つの暮らしを選ぶこと。その暮らしを長く楽しむためにも、購入時点から将来の変化まで見据えておくことが重要になりそうです。

 

【関連記事】

■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

 

 

 

【注目のセミナー情報】​​​

【資産防衛】10月14日(水)オンライン開催
約30年ぶりの世界的金利変動が生み出した
新たな「お宝保険」の全貌

 

【国内不動産】10月17日(土)
実質利回り15%前後を狙う「トランクルーム投資」とは?
住宅価格・家賃高騰で高まる「収納ニーズ」

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録