日本人は覚悟しなければならない…「この先、十年単位でインフレは続く」という残酷な真実【“億り人”の元大学教授・会計学博士が解説】

日本人は覚悟しなければならない…「この先、十年単位でインフレは続く」という残酷な真実【“億り人”の元大学教授・会計学博士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

食料品や光熱費の相次ぐ値上げに「いつまで続くのか」と不安を募らせる人は多いでしょう。40代で億り人に到達した東北大学の元大学教授で会計学博士の榊原正幸氏は、日経平均株価の推移や世界経済の仕組みから、現在のインフレ基調は「まだまだ当分続く」と捉えています。同氏の著書『60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?』(PHP)より、日本のデフレ・インフレ史と今後の方向性を提示します。

デフレ経済の始まり

2003年4月に7607円で底を打った日経平均株価は、2007年2月から7月にかけて18300円前後まで上昇しました。この期間は、「プチ・バブル」と言われていました。

 

この「プチ・バブル」は期間が4年前後で短かったので、ここではこれを「プチ・インフレ」と定義します。この時期は、日経平均株価と都心の一部の不動産価格だけの上昇だったため、「資産インフレ期」として認識されましたが、広く一般的に国民が「インフレだ」と認識するには至りませんでした。

 

そして、2007年7月辺りから「サブプライムローン問題」が意識され始め、日経平均株価の上昇は止まり、2008年9月の「リーマンショック」に端を発する大不況へとつながっていきます。すなわち、2007年7月辺りからは、「資産インフレ」も鳴りを潜め、再び、深刻なデフレに逆戻りしたのです。

 

この「リーマンショック」以降と民主党政権時代は、デフレの真骨頂でした。資産も物価もデフレでしたし、世の中の活気もありませんでした。日経平均株価も7000円から11400円といった非常に低い水準でした。

 

その後、2012年の年末に民主党から自民党へと政権交代が起こると同時に「アベノミクス」の名称で知られる経済政策が始まり、日経平均株価は2012年10月に8534円を付けて以降、明確な上昇路線に切り替わります。

 

それから2026年6月の執筆時現在までには、いくつかのショック安もありましたが、日経平均株価は基調的には、ずっと右肩上がりを続けています。この間も、2022年2月の「ウクライナ侵攻」までは、日経平均株価と地価が上がっていただけで、物価は上がらなかったので、この2012年11月から2022年2月までの期間は「資産インフレ期」であったと位置づけられます。

 

雲行きが変わった2022年

このように、2022年の前半までは、新型コロナウイルスの余韻も残っていて、国民生活全体としてはインフレとは認識されていませんでした。

 

そして、2022年2月の「ウクライナ侵攻」以降、サプライチェーンの寸断などを契機に、物価も徐々に上昇を始めました。この時期から、物価のインフレも伴う本格的なインフレ期に入ったのですが、その本質的な原因は、新型コロナウイルスのせいで、世界的に極端な金融緩和を進めたことにあったと考えています。

 

2022年2月以降、日本も諸外国と同様に、インフレ時代に突入しました。

 

 

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※本連載は、榊原 正幸氏の著書『60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?』(PHP)より一部を抜粋・再編集したものです。

60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?

60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?

榊原 正幸

PHP

日本人の多くは「借金=悪」と信じていますが、真の富裕層はむしろ好んで借金をします。「良い借金」と「悪い借金」を見極める、会計学に基づいた明確な判断基準を持っているからです。 会計学といっても難しい話ではありま…

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