“億り人”青学の元・大学教授、60代で名古屋の一等地に1.3億円の借金をして「3億円の家」を建てるも…「お金をつかった気が全然しない」と語る理由

“億り人”青学の元・大学教授、60代で名古屋の一等地に1.3億円の借金をして「3億円の家」を建てるも…「お金をつかった気が全然しない」と語る理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

高額な買い物をした際、「大きな出費をしてしまった」と不安や後悔を抱いたことはないでしょうか。しかし会計学の視点で見ると、世の中の買い物の多くは「本質的にお金をつかったことにはなっていない」という驚きの真理が存在します。鍵を握るのは、手元の現金が別の「資産」に姿を変えただけで、自分の「純資産」は1円も減っていないという「貸借対照表」の発想です。榊原正幸氏の著書『60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?』(PHP)より、富裕層の合理的なマネー戦略を紐解きます。

「飲食・旅行・観劇・治療・寄付」はお金をつかったことになる

会計学で考えると、「お金をつかったことになる」のは、かたちの残らないことにお金を支出した場合に限られるのです。たとえば、「飲食・旅行・観劇・治療・寄付」といった、いわゆる「コト消費」系です。

 

それとは異なる、いわゆる「モノ消費」系のものにお金をつかった場合は、支出した瞬間には、実質的には、お金はつかっていなくて、他の資産のかたちで価値は残っています。そして、価値が目減りした分(この「価値の目減り」のことを「減価償却」と言います)だけを「お金をつかった」と考えるのです。

 

このように、お金をつかって、何かを買った場合、その買ったモノが「資産」であれば、本質的には「お金をつかったこと」にはならないのです。

 

それは、金額の多寡には関係ありません。3億円の一戸建ての家だろうと、300万円の車だろうと、30万円の腕時計だろうと同じです(勘定科目では、車は「車両運搬具」で、腕時計は「什器・備品」です)。

 

なお、資産であればというのはすでに述べましたが、売ればお金になるモノは全て資産であると考えておけばいいでしょう。

 

ですから、むしろ留意すべきことは、「支出した金額」ではなくて、「リセール・バリュー(売ったらいくらになるのかの価値)」と「売る時期」です。

 

3億円の一戸建ての家を買っても、10年後に、もしそれが3億円で売れるのであれば、それは名目的には「1円もつかっていない」のです。「名目的には」というのは、「見た目の数字上は」という意味です。「名目的」の反対語は「実質的」で、金利やインフレ分を加味するのが「実質的な」判断です。

 

もちろん、その間の借入金の金利、固定資産税、その他の維持・管理費には、お金をつかうことになります(これらの支出は、形の残らないものに対する支出なので、「お金をつかって」います)。

 

しかし、これらの支出は「維持費」なので、いわゆる生活コストですし、ここで問題にしている「3億円の居宅」については、やはり「資産の種類の変更」でしかないのです。

 

この感覚を身に付けてしまえば、どんな大きな買い物をしても、「大金をつかってしまった!」という嫌悪感は一切持たずにすみます。

 

 

榊原 正幸

元・大学教授/会計学博士/税理士

 

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※本連載は、榊原正幸氏の著書『60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?』(PHP)より一部を抜粋・再編集したものです。

60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?

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榊原 正幸

PHP

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