今回は、便利な「リボ払い」に潜む落とし穴について見ていきます。※本連載は、株式会社マイエフピーの代表取締役で、家計再生コンサルタント/ファイナンシャルプランナーとして活躍する横山光昭氏の著作、『1万人の家計を立て直してきたプロが教える「お金」の貯め方』(PHPエディターズ・グループ)の中から一部を抜粋し、お金がなかなか貯まらない理由を分析し、しっかりお金を貯める方法をご紹介します。

借りている残高に対して、利息は15%!?

自分ではそのつもりがなくても、実は借金をしているということがよくあります。クレジットカードのリボ払い、ボーナス払い、キャッシングなどのちょっとしたローン。すべて立派な「借金」です。

 

特にくせものなのがリボ払いです。「リボルビング払い」の略で、毎月一定額を返済していく支払い方法です。最近はクレジットカード会社がキャンペーンを行なうなどして、さかんに宣伝していますね。

 

たとえば、3万円の靴を買ったとして、リボ払いで毎月5000円ずつ返済することにします。さらに、翌月には10万円のスーツを買ったとします。それもリボ払いで毎月5000円ずつ返済します。支払い額は毎月一定なので、ラクといえばラクかもしれません。

 

けれども、このリボ払い、借りている残高に対して、利息が15%ほどかかることが多いのです。つまり、おおまかに言うと、100万円の買い物をしたら、年間で15万円の利息がかかるという計算です。

 

1カ月にすると利息が1万2500円です。リボ払いで月々2万円支払うという設定にした場合、7500円は元本、1万2500円が利息分です。どう思いますか?

 

見た目には、いくら買い物をしても一定の金額しか引き落とされないから、余分なものを払っている感覚がありません。だからついつい、買い物も進んでしまうでしょう。

いつまで経っても支払い額が減らないケースも

実際、このリボ払いを利用するうちに、いつの間にか支払い額がかさんで、いつまで経っても支払い額が減らず、そのうちクレジットカードの利用限度額いっぱいになってしまうという方もけっこういらっしゃいます。

 

通常1回払いだと利息はゼロ。それがリボ払いだと、残金に対して利息が15%ほどかかるので、長期にわたって返してもらえばもらうほど金融機関にとってはおいしい商売です。

 

だからこぞって、「ポイント10倍!」などのキャンペーンを行なって、リボ払いへの変更を勧めるのです。「支払いもラクラク! 毎月一定額で!」という告知ばかりが目立ち、利息などに関することはあまり大きく書かれていません。

 

でも、そういった「ラク」な方法には「ウラ」がある、ということを忘れないでください。

 

<GOLDEN RULE>

お金を使う「痛み」を忘れずに!

1万人の家計を立て直してきた プロが教える「お金」の貯め方

1万人の家計を立て直してきた プロが教える「お金」の貯め方

横山 光昭

PHPエディターズ・グループ

「なぜお金が貯まらないのだろう?」 「どうしたらお金が増えるのでしょう?」 “お金が貯まる人”“お金が貯まらない人”には、それぞれ「共通点」があるのです。お金が貯まる人は実は、意外と適当だったり、コレといった…

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