うまくいかなかったことが、大きく変わるきっかけに
たとえば、家計簿や仕事で、「今月は赤字だった!」「売上目標に達しなかった」などというとき、あなたはどう考えますか?
「あー、ダメだった〜!」と落ち込んで、「はい! おしまい!」になってはいないでしょうか。この「ちょっとうまくいかなかった」というときこそ、これまでを見直したり、振り返ったりするいいチャンスです。
私のところにいらっしゃる方を見ていると、たとえば、「洋服代や交際費でクレジットカードの利用が増え、来月は支払いが大変になることは確実・・・」など、つまずいたり、うまくいかなかったりした出来事がきっかけとなり、そこから大きく変わっていくパターンが意外にも多いもの。
人はちょっとしたピンチのときに、「しっかりしよう」「なんとかしなきゃ!」というパワーがわいてくるのかもしれません。
「これはまずいぞ!」との思いで家計を見直す
Bさんは、兄弟4人で30万円ずつ出し合ってお墓を建てようという話になりました。ほか3人の兄弟はすぐにお金を出したのに、自分だけは30万円を捻出することができませんでした。そこで「これはまずいぞ!」と思い、家計を見直すことにしたと言います。
そう考えると、「今月もギリギリ黒字だった! セーフ!」と低空飛行を繰り返すより、一度赤字を経験してお尻に火がつくような思いをしたほうが、「お金」を見直すいいチャンスになるのではないでしょうか。
実際、「ちょっとくらいムダ遣いをしても大丈夫」と思えるくらいの収入があって、なんとなく過ごしている人よりも、「このままだとまずい! 少し工夫をしなければ」という危機感を経験した人のほうがずっと、「貯めるためのヒント」を見出すことが多いです。赤字だからダメ! ではなく、赤字の今こそ変わるチャンス!なのです。
<GOLDEN RULE>
赤字には「貯まるヒント」が隠れている!