今回は、お金を貯めるためのヒントが詰まっている「赤字のとき」について見ていきます。※本連載は、株式会社マイエフピーの代表取締役で、家計再生コンサルタント/ファイナンシャルプランナーとして活躍する横山光昭氏の著作、『1万人の家計を立て直してきたプロが教える「お金」の貯め方』(PHPエディターズ・グループ)の中から一部を抜粋し、お金がなかなか貯まらない理由を分析し、しっかりお金を貯める方法をご紹介します。

うまくいかなかったことが、大きく変わるきっかけに

たとえば、家計簿や仕事で、「今月は赤字だった!」「売上目標に達しなかった」などというとき、あなたはどう考えますか?

 

「あー、ダメだった〜!」と落ち込んで、「はい! おしまい!」になってはいないでしょうか。この「ちょっとうまくいかなかった」というときこそ、これまでを見直したり、振り返ったりするいいチャンスです。

 

私のところにいらっしゃる方を見ていると、たとえば、「洋服代や交際費でクレジットカードの利用が増え、来月は支払いが大変になることは確実・・・」など、つまずいたり、うまくいかなかったりした出来事がきっかけとなり、そこから大きく変わっていくパターンが意外にも多いもの。

 

人はちょっとしたピンチのときに、「しっかりしよう」「なんとかしなきゃ!」というパワーがわいてくるのかもしれません。

「これはまずいぞ!」との思いで家計を見直す

Bさんは、兄弟4人で30万円ずつ出し合ってお墓を建てようという話になりました。ほか3人の兄弟はすぐにお金を出したのに、自分だけは30万円を捻出することができませんでした。そこで「これはまずいぞ!」と思い、家計を見直すことにしたと言います。

 

そう考えると、「今月もギリギリ黒字だった! セーフ!」と低空飛行を繰り返すより、一度赤字を経験してお尻に火がつくような思いをしたほうが、「お金」を見直すいいチャンスになるのではないでしょうか。

 

実際、「ちょっとくらいムダ遣いをしても大丈夫」と思えるくらいの収入があって、なんとなく過ごしている人よりも、「このままだとまずい! 少し工夫をしなければ」という危機感を経験した人のほうがずっと、「貯めるためのヒント」を見出すことが多いです。赤字だからダメ! ではなく、赤字の今こそ変わるチャンス!なのです。

 

<GOLDEN RULE>

赤字には「貯まるヒント」が隠れている!

1万人の家計を立て直してきた プロが教える「お金」の貯め方

1万人の家計を立て直してきた プロが教える「お金」の貯め方

横山 光昭

PHPエディターズ・グループ

「なぜお金が貯まらないのだろう?」 「どうしたらお金が増えるのでしょう?」 “お金が貯まる人”“お金が貯まらない人”には、それぞれ「共通点」があるのです。お金が貯まる人は実は、意外と適当だったり、コレといった…

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