「おめでとうございます!」年商20億円の46歳社長、35歳社員と再婚…直後に発表された“憶測を呼ぶ”超スピード人事、執行役員になった妻の昇進祝いで放たれた〈痛烈なひと言〉

「おめでとうございます!」年商20億円の46歳社長、35歳社員と再婚…直後に発表された“憶測を呼ぶ”超スピード人事、執行役員になった妻の昇進祝いで放たれた〈痛烈なひと言〉
(※写真はイメージです/PIXTA)

恋愛や結婚、あるいは個人的な好き嫌いといった「感情」を、組織から完全に排除することは不可能です。だからこそ、中小企業において組織を守るためには、トップの主観や一時の感情が入ったとしても、正常に稼働し続ける「人事の仕組み」が不可欠になります。本記事では、村上社長(仮名/46歳)のケースをもとに、中小企業の人事評価で押さえるべきポイントを、資産形成・経営アドバイザーの萩原峻大氏が解説します。※本記事で紹介する事例は、実際にあった出来事を基にしていますが、個別事案が特定されないようプライバシーに配慮し、登場人物や具体的な状況に一部変更を加えて再構成したものです。

感情に流されない経営を守る「仕組み」

恋愛や結婚そのものが悪いわけではありません。社長も1人の人間です。誰かを好きになることもあれば、人生をともに歩みたいと思う相手に出会うこともあります。村上社長も、会社を壊そうと思って結婚したわけではありませんでした。むしろ、奈々さんのことを信頼していたからこそ、その評価に自信を持っていました。

 

しかし、会社という組織においては、社長の主観ではなく「社員からどう見えるか」が重要です。特に人事は、その評価によって役職や給与など社員の目に見える形で変化があるため、慎重に行う必要があります。

 

たとえ社長のなかで正当な理由があったとしても、社員が納得できなければ不信感が募ります。そして、一度失った信頼は、回復するのが難しいものです。

 

今回の事例における問題点は、奈々さんの実力の有無ではありません。社員たちが「この会社は公平に評価してくれる」と思えなくなったことです。組織は正しさだけではなく、納得感によって動くため、社長は一時の自分の感情だけに振り回されてはならないのです。

 

今回のような事態を避けるためには、下記のような対策をとることが考えられます。

 

・昇進基準を明確にする

・評価を複数人で行う

・人事権を1人で握りすぎない

 

こういった仕組みがあれば、誤解や対立を防げる可能性があります。社長の感情が入ったとしても組織が正常に機能する仕組みこそが、会社と社員を守る盾になるはずです。

 

 

萩原 峻大

資産形成・経営アドバイザー

 

 

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※本連載は萩原峻大氏による書き下ろしです。

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