【FPの助言】親には絶対に言えない…借金100万円の崖っぷちから這い上がる「3つの行動」
ここ数年の推し活ブームで「ファンダム経済(※)」は、かつてないほどの盛り上がりを見せています。
※ファンダム経済(ファンダムエコノミー):特定のアーティスト、アニメ、スポーツチームなどを熱狂的に支持するファンによる「応援消費」を基盤とした経済活動
一方で、ユイさんのように、純粋な応援の気持ちが自己表現や承認欲求にすり替わり、金銭感覚を狂わせて借金が雪だるま式に膨れ上がる若者は少なくありません。
各人の状況によって借金100万円の重みは異なりますが、ユイさんのようなケースでは、自己破産を回避し、親に頼らず自力で人生を立て直せるギリギリの分岐点といえます。本来であれば家族に頼って一括返済するのが安全な解決策ですが、「絶対に嫌だ」「親を悲しませたくない」といった強い覚悟があるうちは、自力で立て直せる可能性は十分に残されています。
完全に自力で完済するには、今すぐに下記の「3つの行動」を起こす覚悟が必要です。
1.スマホから「マウントの世界」を消去(デジタルデトックス)
借金の元凶はアイドルではなく、SNS上の他人の目です。関連するSNSやアプリを削除し、他のファンと財力を競い合って自分をすり減らすことが、本当の推し活なのかを見つめ直す必要があります。
2.推し活の自粛と徹底的な家計見直し
手取り15万円に対して借金100万円の利息は、毎月1万円以上になります。毎月3万円返済してもかなりの部分が利息に消えてしまいます。親に頼らないと決めたのなら、遠征やグッズ購入などお金のかかる推し活は完全に休止し、なんとか毎月5万円以上の返済原資を確保することが重要です。月5万円を全額返済に回せれば、約2年で完済が見えてきます。
3.「お金=愛」という図式からの解放
推し活とは本来、自分の心を癒し、前を向いて生きるための活力源であるはずです。お金がなければファンではないという強迫観念を捨て、家計見直しによる支出の合理化や、キャリアアップ、副業などによる収入増を考え、自分自身の生活を最優先で立て直す時期にきています。同時に、焦る気持ちにつけこんだ怪しいアルバイトや詐欺には注意が必要です。
借金100万円を抱えたユイさんは今、崖っぷちの状況にあります。しかし、完全に手遅れになる前に「何としても回避したい」という気づきを得られたのは、大きな救いでもあります。
しっかりと生活を立て直し、再び笑顔で推し活を楽しめる日がやってくることが望まれます。
桐山 昌也
株式会社ライトオブライフ
代表/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
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