自分だけの「付加価値」を乗せて、ニッチ市場の“ハブ”になる
ブローカー戦略で経験を積んだあなたが次に目指すべきは、より専門性の高い、ニッチな市場の支配者になることだ。私の実体験でも話した、「転貸可能物件」の情報商人は、その最たる例である。
この戦略の神髄は、単に情報を見つけてくるだけではない。その情報に、あなただけの「付加価値」を乗せることにある。
物件情報だけを売るな。「この物件で民泊を始めるための運営ノウハウ(簡易マニュアル)」をセットにしろ。物件情報だけを売るな。「おすすめの運営代行業者や清掃業者のリスト」をセットにしろ。物件情報だけを売るな。「リアルな想定収支シミュレーション」をセットにしろ。
そうすることで、あなたは単なる情報屋から、事業者の成功をプロデュースする「コンサルタント」へと進化する。あなたの提供する価値は10倍になり、当然、得られる報酬も10倍になる。
これは、単なる情報提供ではない。あなたは、「場所(物件)」と「人(事業者)」と「ノウハウ(運営知識)」をつなぐ、生態系のハブになるのだ。このポジションを確立すれば、あなたはリスクゼロで、不動産が生み出す利益の一部を、継続的に享受し続けることができるのである。
どの業種や市場にも「価値のズレ」は存在する
さあ、どうだろうか。「宅地建物取引業を持ってない。持つ気もない自分には関係ない話」そう思っただろうか。話の本質は資格の有無ではない。重要なのは、「手元に資金がなくても、需要と供給を満たすことにビジネスチャンスはある」ということだ。
不動産市場でなくても、中古市場、人材市場、どの業種や市場にも「価値のズレ」は存在する。超富裕層は誰よりも早くそのズレを見つけ出して、そして橋渡しを行う。あなたも、そのズレを利益に換える側に回ればいい。
あなたはもう、ただニュースを眺め、情報を消費するだけの人間ではない。あなたは、情報を自ら収集し、精査し、付加価値をつけ、そしてマネタイズする「情報の生産者」へと進化したのだ。この「情報」をお金に変える感覚こそが、資本家としての判断力の、すべての土台となる。
街へ出よう。ポータルサイトを開こう。昨日までと同じ風景、同じ情報が、無数の「利益の種」として、あなたの目に映り始めているはずだ。
小原 正徳
株式会社不動産科学研究所 代表取締役
投資家・事業家/不動産鑑定士/宅地建物取引士
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