「売ればいい、ではなかった」…直面した“身動きの取れなさ”
夫婦が本格的に危機感を抱いたのは、家計を見直したときでした。毎月の住宅関連支出は、ローン、管理費、修繕積立金などを含めると20万円を超えていました。
「年収だけ見れば高いほうだと思います。でも、自由に使えるお金は想像より少なかったんです」
夫婦は一時、「住み替え」も検討しました。しかし、そこでも現実を突きつけられます。
住宅ローン残高、売却時の仲介手数料、相場変動…。さらに、タワーマンション市場は物件によって価格差が大きく、「買った価格で必ず売れる」とは限りません。
「“資産になる”と思っていたのに、実際は簡単に動けるものじゃなかった」
加えて、子どもの保育園や生活圏の問題もあり、簡単に引っ越せる状況ではありませんでした。
「“この生活を維持し続けなきゃいけない”ことが苦しくなっていったんです」
現在、夫婦は支出を見直しながら生活しています。外食や旅行を減らし、教育費や将来資金とのバランスを改めて考えるようになりました。
「買ったこと自体を後悔しているわけじゃないんです。でも、背伸びしすぎた部分はあったと思います」
住宅取得にあたっては、購入価格だけでなく維持管理費や将来のライフプランを踏まえた検討が重要です。
「憧れだけで決めるには、あまりにも大きな買い物でした」
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