羽田空港で飛ぶように売れる伝統工芸品や、1本5万4,000円という価格ながら大ヒットを記録した最高級レンコン。今、富裕層の心を掴んでいるのは、単なる品質の良さではなく、その背後にある「ストーリー」です。本記事では、柳澤寿志子氏の著書『富裕層を魅了する 東京一等地不動産』(星野書房)より一部を抜粋・再編集して、「ジャパン・ラグジュアリー」の正体と、富裕層を魅了するブランディングの極意を解説します。

ミシュラン店がこぞって採用…富裕層が「5万4,000円のレンコン」に見出す価値

特筆すべきは、品質へのこだわりと栽培方法です。

 

品質については、サツマイモのような強い甘みと、日本梨に似たシャキシャキとした食感が特徴の、希少品種「柳蓮田」に限定して栽培しています。栽培方法も特徴的で、泥の中で育つレンコンを傷つけないため、手間のかかる伝統的な「水掘り」という方法で収穫し、無垢な白さと鮮度を保っています。

 

当初は1本5,000円の高級品として販売を開始しました。その品質が評価され、銀座や赤坂の国内高級料理店だけでなく、ニューヨーク、パリ、ロンドンなど海外のミシュラン星付きレストランでも採用されるようになります。

 

この実績がさらなるブランド価値を高め、1本5,000円の商品が好評を得たあと、厳選した最高級品として、5万4,000円のギフト用レンコンが商品化されました。この1本5万4,000円のレンコンが、大ヒットしたのです。

 

もはや、これはモノではありません。それを買う人は、モノを見ているのではなく、ストーリーを見て買っているのでしょう。

 

ストーリーによって買い手の中で価値が積み上がり、1本5万4,000円でも買う、という判断になっているわけです。

 

 

柳澤 寿志子

不動産コンサルタント

 

 

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※本連載は、柳澤寿志子氏の著書『富裕層を魅了する 東京一等地不動産』(星野書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

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