誰も会いに来ません…設備の整った介護施設で1人、家族の名前がない面会名簿を眺める孤独。〈資産2億円〉76歳祖父「悪意なき孫差別」の果て【CFPの助言】

誰も会いに来ません…設備の整った介護施設で1人、家族の名前がない面会名簿を眺める孤独。〈資産2億円〉76歳祖父「悪意なき孫差別」の果て【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「お前に全部あげるから」――そう言って特定の孫に多額の教育資金を援助してきた祖父。しかし晩年、思い描いていた家族の姿とは違う現実に直面するケースがあります。善意や愛情のつもりだった支援が、ほかの孫との“孫差別”と受け取られ、いつの間にか家族の間に溝を生んでしまった……。そんな事例とともに、こうした問題が起きる背景や注意点、家族とお金の向き合い方についてトータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が解説します。

援助の大小で伝わってしまう「メッセージ」

隆一さんにとって、その支援は孫の将来を思ってのことでした。しかし特定の孫にだけ大きな金額を援助したことで、結果的に家族の間に複雑な感情を生んでしまいました。

 

金額の大小は、時にメッセージになります。

 

「お前が一番大事だ」
「お前はそうではない」

 

口にしなくても、そう受け取られることがあるのです。

 

また、支援を受けた側が、常に感謝し続けるとは限りません。過度な援助は「ありがたい」から「当然」に変わり、期待が重なれば「負担」になることもあります。一方で、差を感じた側の記憶は、想像以上に長く残るものです。

家族関係を守るためのお金の考え方

孫の教育費を支援すること自体は決して悪いことではありません。しかし重要なのは「金額」よりも「バランス」です。

 

・特定の孫だけに集中させない
・支援の理由を家族全体で共有する
・期待を押し付けない
・将来の介護や相続まで含めて話し合う

 

これらを怠ると、善意のつもりだった援助が、家族関係の崩壊につながることもあります。老後の安心は、預金残高だけで決まるものではありません。「誰がそばにいてくれるのか」。その関係性が、晩年の生活の質を左右することもあります。

 

お金はあとから調整できますが、傷ついた感情の修復には時間がかかります。「全部あげる」という言葉の前に、「どのような関係を築きたいか」を考えること。それが、将来後悔しないための、最も大切な備えかもしれません。
 

 

 

新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP®

 

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