高齢期の家族交流と「見えない負担」
「孫は可愛い。でも生活は別」
話し合いの結果、来訪頻度は月1回程度に減り、外食や公園で過ごす形に変わりました。食費は娘夫婦が持つようになりました。
「孫は変わらず可愛いです。でもね、生活と気持ちは別だって思いました」
家族間の交流は善意で成り立っているように見えても、負担の偏りが続くと関係に歪みが生まれます。特に高齢期では、体力・経済力・住環境の制約が大きくなります。
久美子さんは振り返ります。
「来てくれるのは嬉しい。でも、嬉しいだけじゃ続かないんですね」
高齢単身世帯の多くは年金中心の生活で、支出余力は限られています。家族交流のあり方は、高齢者の生活基盤と調和している必要があります。
「孫に会うのが負担になるなんて思ってもみなかった。でも、正直に言えてよかった」
久美子さんの言葉は、家族関係における「距離」と「配慮」の重要性を示しています。孫との時間は喜びである一方、持続可能な形で続けるための調整もまた必要なのです。
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