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「お金があっても孤独」は、珍しい話ではない
栄子さんのような高齢者は、決して少数派ではありません。内閣府が公表している令和7年版『高齢社会白書』によると、65歳以上の一人暮らしの割合は年々増えています。1980年には男性4.3%、女性11.2%でしたが、2020年には男性15.0%、女性22.1%まで上昇。さらに将来推計では、2050年には男性26.1%、女性29.3%に達すると見込まれています。
背景にあるのは、核家族化や長寿化です。配偶者に先立たれたあとも、長い時間を一人で過ごす人が増えました。高齢期の孤独は、配偶者だけでなく友人や兄弟といった「同じ時代を生きてきた人」が少しずついなくなることで、静かに深まっていきます。
しかも、「子どもがいないから孤独になる」とは限りません。栄子さんのように子どもがいても、「迷惑をかけたくない」「自分のことは自分で」という思いから、頼ることをためらう高齢者は多いのです。
長生きするほど、生活費は年単位でかかり続けます。さらに、健康を失った場合には、介護・医療費が上乗せでかかってきます。そして同時に、「一人で過ごす時間」もまた、長くなります。老後の不安は、収入や貯蓄だけでなく、時間の使い方、人との距離感――それらが重なって生まれていくのです。
「長生きしてよかった」と思える時間をつくるために
では、孤独に備えることはできないのでしょうか。
栄子さんは現在、要介護2の認定を受け、日常生活で訪問介護サービスを利用していますが、最近になって小さな楽しみができました。それは月2回の通院の待ち時間、同じように車椅子で来ている同年代の女性と自然に言葉を交わすようになったこと。
診察が終わったあと、近くの店で一緒にランチをすることもあります。診察以外の時間を一緒に過ごすことは、公的な介護サービスでは頼めないため、栄子さんにとっては、「ちょっとした贅沢」です。「また来月も会いましょうね」「お互い、長生きしましょうね」――そんな何気ない会話が、次の通院までの支えになっています。
夫も、友人も、兄弟も見送り、「もう新しい関係を築く年齢ではない」と思い込んでいた栄子さん。それでも、人とつながる時間は、想像以上に心を支えるものになっていきました。
また、「頼れる人がいるうちに、頼り方を決めておく」ことも大切です。栄子さんは、「本当に困ったときは息子に遠慮なく連絡する」と決めたことで、気持ちが少し軽くなったといいます。
人生100年時代は、不安ばかりが語られがちです。しかし見方を変えれば、これからの時間をどう過ごすか、まだ選び直せる時代でもあります。
あなたは老後について、お金の準備だけでなく、「誰と、どんな時間を過ごすか」まで考えたことがあるでしょうか。一度立ち止まって考えてみること。それが、未来の自分を助ける第一歩になるかもしれません。
三原 由紀
合同会社エミタメ
代表
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