洗濯物は放置、冷蔵庫は腐った食材だらけ…「それでも“要支援1”」。48歳息子が直面した「これでは共倒れ」の恐怖

洗濯物は放置、冷蔵庫は腐った食材だらけ…「それでも“要支援1”」。48歳息子が直面した「これでは共倒れ」の恐怖
(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親に介護が必要かもしれない──そう感じたとき、多くの子どもが最初にぶつかるのが「要介護認定の壁」です。実際には日常生活に支障をきたしていても、介護保険サービスは、原則として要支援・要介護の認定を受けなければ利用できません。「支援が必要なのに、何も始められない」──そんな家庭が今、増えています。

申請が“ゴール”ではない

「要介護認定を取れば、サービスが一気に使える」と考えていた和哉さんでしたが、実際は「認定が出たあとも苦労の連続」だったと語ります。

 

「父の前で“介護”という言葉を出すだけで機嫌が悪くなるので、ケアマネジャーと一緒に“健康サポート”と表現しながら少しずつ支援を始めました。行政書類の多さにも驚きました」

 

親の介護は、申請すればすぐに解決するような“仕組み”ではありません。本人の自尊心、制度の複雑さ、支援の薄さ。複数の壁を越えて初めて、少しずつ支援体制が整うのです。

 

和哉さんは、最初の認定結果に納得できず、半年後に再申請。調査時に父の生活ぶりを動画で提示したところ、「要介護2」が認定され、週3回のデイサービス利用や家事支援が始まりました。

 

「確かに制度は大変だし、最初は“何も変わらないじゃないか”と腹も立ちました。でも、あのまま申請せずにいたら、今ごろ父は何度も転倒していたと思う。早めに動いたからこそ、最低限のラインは守れたと思っています」

 

介護保険制度は完璧ではありません。しかし、「早く気づき、正しく伝え、あきらめずに申請する」──それだけで未来は確実に変えられる。そんな確信を、和哉さんは今も持ち続けています。

 

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