地価は地域差が顕著にあらわれる
地価の上昇率が拡大しているのは、都心部や、地方都市でも利便性や住環境に優れた地域です。その周辺部も連動して上昇しています。地価の上昇は、需要と関連しているからです。
つまり、地域によっては上昇率が小さくなる、もしくは維持が続き、場合によっては下降する可能性もあるわけです。実際に全国的に地価が上昇している中、わずかに下落している地域もあります。こうした背景があり、都心から少し離れた地域で人気が出ているところもあります。特に交通の利便性が高いところにその傾向があります。
もし住む場所を限定していないのであれば、住まいの候補とするエリアを広げて探すのも有効だと思います。これは、コスト削減を叶える手段の1つです。ただし、地価が下がっている場所は、売却時の需要に期待できないことも念頭に入れておいてください。
住まいの候補となる地域を広げると、物件探しの手間が増えて、時間もかかるのが不安。土地探しのみで見ると、労力をかけた分のリターンはとても大きいでしょう。
地価がわかれば建物の価値も予測可能
建売住宅やマンションの価格は、さまざまな項目によって弾き出されたものです。
例えばマンションの物件選びの際、同じくらいの延べ床面積だった場合、その価格差をどう捉えますか? 建物の性能や設備機能、資材の価値は、専門知識がなければわかりにくいものです。
そこで地価がわかれば、建物のみの価格を導き出すことができます。建売住宅の場合は、物件価格から土地代を引けば、建物価格の目安がわかります。建物の価値を表すものに「坪単価」があります。土地の坪単価とは別のもので、建物の1坪あたりの建築コストになります。
例えば40坪の建築コストが3,600万円だった場合、その建物の坪単価は90万円です。これがコスト削減の手がかりになります。ただし、住宅メーカーごとに坪単価は違うので、必ずしも「建物の価値=坪単価」とはなりません。
売却の観点を例外として、地価の低いほうよりも高いほうが人気な理由はなんだろう?
→立地条件の要因はさまざまですが、その1つに「交通のアクセス」があります。[図表4]は家賃比較ですが、物件価格での比較も同様です。
平松明展
平松建築株式会社
代表取締役


