暮らしの快適さは生涯コストに直結する
住まいの条件で誰にも共通するのは、快適性でしょう。それを導くのは性能です。
耐久性能、耐震性能、断熱性能、気密性能、通気透湿性能、省エネ性能といった性能が高ければ快適性が高まる一方で、初期コストもこれに比例します。性能は住宅の長期的な価値に直結します。低性能住宅を維持しようとすると、修繕コストが必要となり、結果、高い買い物になってしまうのです。
こうした特性があることから、性能の一定基準を満たした物件「長期優良住宅」が注目されています。
住宅ローン額の拡大、金利の優遇、住宅ローン減税の控除枠拡大、所得税の特別控除、登録免許税・不動産取得税・固定資産税の軽減など優遇されます。もちろん、売却時の価値も高いです。資産価値のある住宅を残すことは、住宅市場だけでなく、地域活性にもつながります。
性能は特出させるよりバランスを重視
住宅性能は、断熱性能、気密性能、耐震性能、通気透湿性能、省エネ性能以外に、昨今、健康性能や防犯性能への関心も高まっています。
気をつけたいのが、コストを抑えるために「どれか1つだけを高めて、ほかは低くてもいい」という判断をしてしまうこと。例えば、断熱性能を最も高い等級にし、ほかの性能は追求しなかったとします。気密性能や通気透湿性能が低いと、断熱部分に結露が発生し、劣化させてしまいます。さらには外壁や屋根にも影響が及び、耐久性能を損ねてしまうのです。
予算には限りがあるので、すべてを最高レベルにするのは難しいかもしれません。その際は、すべての性能をできる限り高い基準に設定することが最善です。
性能は建築後に高めるのは困難です。優先順位を一番に考え、ほかの面でのコストカットを検討するとよいでしょう。

