(※写真はイメージです/PIXTA)

「年収800万円を超えていれば、老後資金にも余裕があるはず」。しかし現実には、長年にわたり家族の生活費や住宅ローン、教育費を支え続けた結果、自分の手元に残るお金が驚くほど少ない――そんなケースも少なくありません。厚生労働省『令和4年 国民生活基礎調査』によれば、高齢者世帯でも「貯蓄なし」と回答した割合は11.3%にのぼります。年収が高くても、使途や家庭の事情によって老後の蓄えが十分でない世帯は珍しくないのです。

「通帳見たら、残り30万円って…」

「もう、俺の人生って何なんだよ……」

 

そうつぶやいたのは、都内在住の会社員・高井昌弘さん(仮名・59歳)。企業の管理職として働き、年収はピーク時でおよそ820万円。部下からの信頼も厚く、仕事一筋でここまでやってきました。

 

「正直、小遣いが少ないことは不満でしたよ。月2万5,000円。飲み会も控えて、昼食は毎日コンビニのおにぎり2個。妻に文句を言ったこともありましたが、“教育費があるから”の一点張りで」

 

3年前に住宅ローンを完済し、子どもも無事に独立。少しは生活に余裕ができたと思い、ふと妻に「貯金って、いまどれくらいあるの?」と尋ねたところ――通帳を渡された高井さんは、ページを開いて絶句します。

 

「残高、30万円ですよ。は?と思いました。あれだけ稼いで、家族のために削ってきて、これが現実かと……」

 

妻は専業主婦で、30年以上にわたって家計を一手に管理してきました。高井さんは給与のすべてを妻に渡し、自分の小遣いも相談のうえで決めてきたといいます。

 

「教育費は確かにかかりました。塾代、私立中高、大学、留学費用……“子どものために”と思って納得していたつもりでした。でも、まさか老後の備えがゼロに近いとは」

 

家庭によっては、教育費が家計に与える影響は非常に大きくなります。

 

「うちは2人とも私立でしたから、それだけで4,000万円以上。奨学金は子どもに背負わせたくないって、妻の強い意志もあったので……」

 

貯蓄がほとんどないと分かった高井さんは、60歳を前に「定年退職」の二文字が急に現実味を帯びてきたといいます。

 

「今までは“退職後は少し休んでから再就職”なんて考えていましたが、そんな余裕ないですね。会社に頼み込んで、65歳までの契約社員としての延長を希望しました」

 

次ページ「あと何年働くんだろう……って気が滅入りますよ」
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録