息子に「自分たちのことで迷惑はかけたくない」
息子に連絡することも考えたそうですが、「自分たちのことで迷惑はかけたくない」という思いが先に立ってしまうといいます。
「なんて言えばいいか分からないんです。“冷蔵庫に何もない”なんて、情けなくて言えません」
先日、スーパーのイートインで若い母子の会話を耳にしたとき、胸が締めつけられるような気持ちになったと語ります。
「“豆腐が好きなんだね〜”って、お母さんがお子さんに笑いかけていて。私も昔、そうだったのにな…って。泣きそうになりましたが、泣いたら負けだと思って我慢しました」
灯油の切れたストーブの前で、厚着をしてうずくまる夫を見て、さと子さんは思いました。
「こんなふうに老いていくつもりじゃなかったのに…私たち、どこで違ってしまったんだろう」
老後の生活は、必ずしも“ふたりなら安心”とは限りません。生活費の不足に加え、会話の減少や気力の低下といった、見えにくい課題が潜んでいます。夫婦であっても、心が離れてしまえば、孤立は一層深まるのかもしれません。
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