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円安の状況=「海外旅行の費用」「不動産価格」が高騰
「お金の力(=通貨の価値)」が弱くなると、私たちの生活にも大きな影響があります。たとえば、海外のモノやサービスがすごく高く感じられたり、海外旅行では前よりずっと多くのお金が必要になったりします。
1990年代半ば、日本では1ドル=約80円という「超円高」の時代がありました。円の価値がとても高かったので、海外旅行が大人気に。パリやハワイで、日本人観光客がブランド品や時計を「爆買い」していた光景を覚えている方もいるかもしれません。
でも、今はまったく逆の現象が起きています。最近では、円の価値がとても低くなっている「円安」の状態。だからこそ、今度は世界中から観光客が日本にやってきて、「日本のほうがずっと安い!」と、ブランド品や家電を大量に買って帰るようになったのです。
円の価値が下がると、日本の物価やサービスは、世界の人たちにとって「割安」になります。つまり、日本全体が「セール会場」みたいな状態になるわけです。さらに最近では、円安を利用して、海外の投資家たちが日本の土地やビルを買いはじめています。とくに東京や大阪の都心では、そうした海外マネーの流入で不動産価格や家賃が急激に上がっています。
このように、「お金の力」が弱まると、海外の人たちから“安く買いたたかれる”ことが起きるようになります。旅行・モノ・不動産……。実は、円の価値が下がるだけで、私たちの身近な暮らしがこれほど大きく揺さぶられているのです。
池澤 摩耶
会社経営者
投資家
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