(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親を支えるため、子どもが経済的な援助を行うことは決して珍しい話ではありません。とくに一人暮らしの高齢者の場合、「仕送りがなければ生活が成り立たない」と考え、長年にわたって支援を続ける家庭もあります。一方で、援助の内容や金額が家族間で共有されていないと、善意が思わぬすれ違いを生み、深刻なトラブルに発展することもあります。

聞いてないよ…さらに家族を驚かせた「金銭の使い道」

さらに家族を驚かせたのは、母の金銭の使い道でした。

 

「母は、亡くなった父の弟の長男――私たちにとっての甥に、毎月10万円ほどを手渡していたようなんです」

 

その甥は、母の自宅近くに住んでおり、ここ数年、頻繁に様子を見に来ていました。澄江さんは「話し相手になってくれる」「何かあったときに頼れる」と感じていたようで、その“お礼”として現金を渡していたとみられます。

 

ただし、医療や介護の手続き、日常生活の支援を実際に担っていたわけではなく、専門的なサポートが行われていた形跡はありませんでした。

 

「何のために仕送りしてきたのか…。虚しさが大きかったです」

 

高齢者が誰にどんな援助を受け、どのようにお金を使っているのか――それを把握することは難しいものです。特に認知機能が低下していたり、「本音を言いづらい」関係性があったりする場合、外からは見えないお金の流れが生まれがちです。

 

中には、定期的に通う訪問者や近所の知人に現金を渡してしまっているケースもあり、トラブルの火種になることも。今回のように、家族の善意が「思いもよらぬ第三者」に流れていたケースは、決して他人事ではありません。

 

滝沢さんは語ります。

 

「母が悪いとは思いません。信用できる人に見えていたんだと思う。でもせめて、“誰に、いくら”を一言教えてくれていれば…」

 

高齢の親を支えるときは、「仕送り」「金銭管理」「ケアの分担」などを家族で共有し、見える化しておくことが、将来の“誤解”や“悲劇”を防ぐカギとなるのかもしれません。

 

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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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