(※写真はイメージです/PIXTA)

フリーランスや自営業者が加入する国民年金は、会社員とは異なり、保険料の納付を自分で管理する必要があります。収入が月ごとに変動する働き方であることから、「今月は厳しい」「落ち着いたらまとめて払おう」と、支払いを後回しにしてしまう人も少なくありません。実際、厚生労働省の調査によると、国民年金全体の保険料納付率は2024年度で78.6%にとどまっています。一定数の未納者が存在するのが現状です。しかし、保険料の滞納は、将来の年金額に影響するだけでなく、場合によっては現在の生活にも影響を及ぼすことがあります。

「そのうちまとめて払えばいい」と後回し

都内でWebデザインの仕事を個人で請け負う高橋翔さん(仮名・32歳)は、国民年金保険料をしばらく納めていませんでした。月の収入は平均して45万円前後。仕事は安定していましたが、「今すぐ困るわけではない」「そのうちまとめて払えばいい」と考え、年金については後回しにしていたといいます。

 

「催告の通知は何度か届いていました。でも、すぐに何かされるとは思っていませんでした」

 

高橋さんのもとには、日本年金機構から複数回にわたって通知が届いていました。これらは、一定期間未納が続いた場合に送付される催告状や特別な通知で、内容には、未納が続いた場合の対応についても記載されています。

 

高橋さんは通知に対応しないまま、未納の状態を長期間放置してしまいました。その結果、ある日、銀行口座から現金を引き出そうとした際に、出金ができない状態になっていることに気づきます。

 

「最初はカードの不具合かと思いました。でも、銀行に確認すると、国民年金保険料の滞納により、預金口座の一部に出金制限がかかっていると説明されました」

 

国民年金保険料は、長期間にわたって未納が続き、催告や督促に応じない場合、法律に基づいて財産の差押えが行われることがあります。差押えは、預貯金や給与、売掛金などが対象となることもあり、未納額に相当する範囲で実施されます。

 

厚生労働省の資料によれば、こうした差押えは毎年一定数行われており、決して例外的な対応ではありません。

 

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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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