(※写真はイメージです/PIXTA)

「正社員になって安定を目指す」——そんな価値観が、かつては当然のように若者の人生設計に組み込まれていました。しかし近年では、あえて非正規やフリーランス、アルバイトを選ぶ若者も少なくありません。その背景には、働き方の多様化だけでなく、終身雇用制度の崩壊、将来不安、ブラック企業問題などが複雑に絡んでいます。一方で、親世代には「正社員こそが一人前」という価値観が根強く残っており、世代間の意識ギャップが家庭内にも波紋を呼んでいます。

「正社員として働く考えはない」息子

「……俺、正社員にはなりたくないんだ」

 

東京都内で暮らす会社員・田島博之さん(仮名・56歳)は、その言葉を聞いた瞬間、返す言葉が見つからなかったといいます。

 

博之さんは旧帝大の工学部を卒業後、大手インフラ企業に就職。数十年にわたって安定した会社員生活を送り、妻と一人息子を支えてきました。教育にはお金を惜しまず、息子・陽一さん(仮名・28歳)には中高一貫校から私立大学を出すなど、「学歴が人生を守ってくれる」という信念で育ててきたといいます。

 

ところが、大学卒業後の陽一さんは正社員にはならず、映像制作やイベント設営のアルバイトを続けています。年収は220万円ほど。家計の多くを両親に頼っています。

 

「正社員にならないのは“逃げ”なのか?」

 

博之さんは何度も自問しました。学生時代、就職氷河期を戦い抜き、理不尽な上司にも耐えて会社にしがみついてきた自分と、自由な働き方を選ぶ息子。価値観の違いは理解しているつもりでも、心の奥では葛藤がくすぶっていたといいます。

 

「俺は、好きなことをやっていたい。大企業に入って潰れる人もいるし、人生は会社のためじゃないでしょ?」

 

陽一さんの言葉は、まっすぐでした。趣味だった動画編集で仕事も受けており、いずれはフリーランスとして独立したいと考えているそうです。

 

とはいえ、経済的な自立には課題もあります。

 

総務省『家計調査報告(2024年)』によれば、単身世帯の平均消費支出は月約17万円。陽一さんの年収では十分な生活費をまかなうのが難しく、実家暮らしや仕送りの支援が不可欠な状態です。

 

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