20年目の夜、こぼれた本音
結婚から20年が経ったある夜。昇進が見送られたことをきっかけに、中村さんは妻にこう漏らしました。
「身の丈に合わない結婚だったんだと思う」
沈黙のあと、妻は何も言わなかったといいます。
「責めたいわけじゃないんです。でも、ずっと“追いつかなきゃいけない側”で生きてきた気がして……」
中村さんのケースは決して多数派ではありません。しかし、経済力や家柄といった“見えにくい要素”は、長年にわたり心理的負担になり得ます。
現在、中村さん夫妻は離婚には至っていません。ただ、以前のように将来の話をすることは減ったといいます。
「結婚が失敗だったとは思いたくない。でも、もっと対等に話し合えていれば、違った形もあったのかもしれません」
結婚は、書類上は平等でも、実生活ではさまざまな力関係が生まれます。“身の丈”とは、収入や肩書きだけでなく、価値観や居心地の問題なのかもしれません。
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