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家計を「PL(損益計算書)」で見直せば、東京は「低収益」
東京の暮らしを企業経営に置き換えて考えてみてほしい。「売上(年収)」は高いが、それ以上に「販管費(家賃・物価)」と「税金」がかかり、最終的な「純利益(貯蓄・自由資金)」がほとんど残らない、極めて利益率の低い経営体質だといえる。
売上規模だけを追い求め、利益を度外視した拡大路線は、いずれ破綻する。現代の家計戦略において重要なのは、額面の年収(売上)を自慢することではない。いかにコストを抑え、手元にキャッシュ(純利益)を残すかだ。
大事なのは給与額よりも「手元に残るお金」
かつての筆者は、使う以上に稼ぎがあればいいんだろうと考え、毎晩のように遊び歩きストレスを発散した。気がついてみればお金が全然手元に残っていなかった。
最近、地元の友人から相談を受けて保険の見直しを行ったのだが、10年以上前に契約したという外貨建て保険証券がいくつも出てきた。今解約すれば支払った金額よりも大幅に増えて戻ってくる状況だ。
55歳で独身の自分とは違い、その友人は家もあるし、家族もいる。「アリとキリギリス」だと思った。年収はそれほど多くなくとも地元で仲間や家族を大事にして生きてきた友人と、「使う以上に稼げばいいのさ」とばかりに東京で浪費を重ねた挙句、今はお金に窮している自分。東京で暮らしていても、ちゃんとマネーリテラシーを身につけて家計管理と資産形成をしていれば、こんなことにはならなかっただろう。あのころの自分が目の前にいたら説教してやりたいくらいだ。
もちろん地方でも生き方は人それぞれだろう。しかし、先に述べた国交省のデータは東京よりも地方のほうがむしろ経済的には豊かだということを示している。また、筆者の地元である福井県が公表している「ふくい暮らしライフデザイン設計書」によると、「60歳までの福井と東京の家計の収支差は約3,000万円(福井が4,640万円、東京が1,650万円)」と試算している。
東京には最先端の情報やビジネスチャンスという、金銭換算できない価値があることは否定しない。しかし、「お金を貯める」「資産を築く」という一点において、東京という場所はあまりにも不利なのだ。
筆者が運営するゲストハウスには、サラリーマンを早期リタイアした人や、世界を旅する人々が集まる。彼らに共通するのは、見栄や世間体という「コスト」を切り捨て、自分の人生のROI(投資対効果)が最大化する場所を冷静に選んでいる点だ。
「高収入=幸せ」という昭和的価値観の呪縛から解き放たれ、「高利益率=豊かさ」という視点を持つこと。 もしあなたが、今の東京での生活に「稼いでいるはずなのに、なぜか苦しい」と感じているなら、それはあなたの能力不足ではない。選んでいる「場所(マーケット)」が、あなたの資産形成を阻害している可能性がある。
一度、ご自身の家計をPL(損益計算書)に落とし込み、東京に住み続けることの「対投資効果」を計算してみてはいかがだろうか。
小林 恵
AFP
生命保険シニア・ライフ・コンサルタント
住宅ローンアドバイザー
貸金業務取扱主任者
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