(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親とお金の話をするのは、意外に難しいものです。子どもとしては「困ったことがあれば言ってほしい」と思っていても、親世代は「心配をかけたくない」「お金の話は恥ずかしい」と考えてしまいがち。その結果、家族すら知らない“タンス預金”や“隠し通帳”が見つかるケースも少なくありません。

家族信託や後見制度を「今から」考える意味

真由美さんはその後、地域包括支援センターに相談。担当者からは、「今すぐ成年後見制度を使う必要はないが、将来に備えて家族信託や財産管理の話し合いをしておくことが大切」と助言を受けました。

 

成年後見制度は、判断能力が低下した後に利用する仕組みですが、元気なうちに使える家族信託などの制度もあります。これらは、「お金をどう管理し、どう使うか」を家族で共有する手段として、近年注目されています。

 

封筒の束を前にして、和男さんは最後にこう打ち明けました。

 

「お前に心配かけたくなかった。それだけなんだ」

 

その言葉に、真由美さんは胸が詰まったといいます。

 

「父なりに、必死に老後を守ろうとしていたんだと思います。でも、ひとりで抱え込む必要はなかった」

 

現在、真由美さん親子は、現金の一部を金融機関に預け直し、残りも含めて管理方法を整理しています。通帳の保管場所や、緊急時の連絡先も共有しました。

 

「偶然見つかったお金でしたけど、これが“きっかけ”になったのは確かです」

 

老後のお金は、金額の大小にかかわらず、不安と直結します。だからこそ、“隠す”のではなく、“話す”ことが、何よりのリスク対策になるのかもしれません。

 

 

 \1月20日(火)ライブ配信/
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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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