(※写真はイメージです/PIXTA)

「孫に会えるのを楽しみにしている」祖父母は多い一方で、身体的・経済的な負担を感じているケースも少なくありません。とくに、子世帯が“宿泊込み”で帰省するたびに、光熱費や食費、家事の負担が増し、「正直、しんどい」と感じる高齢者も。総務省『家計調査(2024年)』によれば、高齢単身世帯の1ヵ月の支出は約15万円。年金などで収入があっても、物価高騰や医療費の増加、住宅の維持費などにより、「家族をもてなす余裕」がなくなっている高齢者は少なくありません。今回は、息子一家の帰省を「心から歓迎できなくなった」66歳の女性のエピソードを通して、高齢者の“見えにくい負担”について考えます。

「気を遣わせたくない」から黙っていた

息子夫婦には、これまで一度も「帰省が負担」とは言ったことがなかったといいます。

 

「せっかく来てくれるのに、文句を言うなんて親失格みたいでしょ?“母さん楽しそうだった”って言われたら、それも本当なんだけど…複雑よね」

 

志津子さんは、息子夫婦と「事前に買い物リストを共有」「子どもたちの食事は夫婦で対応」という新しいルールを設けることを検討しています。

 

「来てくれるのはありがたい。でも、前みたいに“うれしいだけ”じゃなくなったから。いまは“短くていいから、また会いたい”と思える距離がちょうどいいのかも」

 

高齢者にとって、“孫との時間”はかけがえのない楽しみである一方、その背景には体力・家計・人間関係の限界も存在します。

 

志津子さんは、「老後は“にぎやかさ”より“穏やかさ”を選びたい」と話します。

 

「無理して疲れて、そのあと寝込むようじゃ本末転倒よね。“おばあちゃん、またね”って笑顔で言ってくれる距離感が、今の私にはちょうどいいの」

 

「帰ってくれてホッとした」と思ってしまう罪悪感を、もう抱えないために。高齢者が自分の体力や生活リズムに合わせて人との距離を見極めながら暮らすことは、自立した老後のあり方のひとつともいえるでしょう。

 

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