「老後の崩壊」は誰にでも起こりうる
長年連れ添ったパートナーとの間で、価値観や生活リズムの違いが浮き彫りになるのは、定年後に一緒に過ごす時間が増えてから——ということも少なくありません。
実際2022年には、離婚全体の約23.5%を『婚姻20年以上』のカップルが占める熟年離婚が占め、過去最高となりました(厚生労働省『令和4年人口動態統計』より)。資産や年金があっても、価値観や生活リズムのズレが関係破綻につながることは、決して他人事ではありません。
「今思えば、もっと早くちゃんと向き合っていればよかった。『趣味を奪わないで』って言われてから、なんだか怖くなってしまって、話し合うのを避けてしまった。自分にも責任があると思います」
そう語る斉藤さんは今、週に一度、近所の喫茶店でボランティアとして働いています。
「誰かと話すだけで、だいぶ救われるんです。妻とも、またいつかゆっくり話せたらいいなと……思っています」
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